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テーマ:旬・シュン・しゅん♪(3076)
カテゴリ:男の料理
秋なす
という言葉がありますが、実は。。。
今回は東洋医学的見地から見た『なす』について書きたいと思います。 中国、明王朝時代(1600年ごろ)に書かれた「本草網目」という書物の中で「なすは性寒利、多食すれば必ず腹痛下痢す、女人はよく子宮を痛める」と記載されおり、日本でも江戸時代(1700年ごろ)有識故実研究家である伊勢貞丈という人が「安斉随筆」の中で「秋なすは子宮を痛めるので嫁の体にはよくない」と記しています。本当にそうでしょうか。 きゅうり、トマト、なすなどの夏野菜は全般的にほてった体を冷やすために体を冷やす働きをもっています。また、ねぎ、大根、ごぼうなど冬野菜は冷えた体を温めてくれる働きがあります。ですから、なすだけに限らず、暑い夏ほてった体のために夏野菜を食べるとういことは、利にかなっている事なのです。また旬の野菜を食べることは一番栄養価の高いものを食べているということにもなります。 しかし、現代社会どこへ行っても冷房で部屋が冷やされ、「冷え」が問題になっています。冷えが気になる方は体を温めるネギや生姜、とうがらしなどの食材を使ったり、煮物や炒め物などの体を温める調理法で食することもできます。 なすに含まれる栄養素としては、ナスニンと呼ばれるポリフェノールです。強い紫外線から身を守るために強い抗酸化作用をもったとされており、皮の部分に多く含まれています。 鎌倉時代「夫木和歌抄」中の"秋なすび、わさきの粕につきまぜて、よめにはくれじ棚におくとも"という言葉から「秋なすは嫁に食わすな」という言葉が出来たとか・・・しかし、ここに出てくる「よめ」とは「ねずみ」の事をさしており、「嫁」ではないという説もあります。結果的に「秋なすはよめに食わすな」というのは、体を冷やさずに元気な赤ちゃんを産んで欲しいという姑の優しい思いだったんですね。
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