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テーマ:DVD映画鑑賞(14196)
カテゴリ:フランス映画
「死刑台のエレベーター」、この映画を撮ったとき、監督のルイ・マルは弱冠25歳の新人だった。これはルイ・マルがアルフレッド・ヒッチコックを超えようとしてノエル・カレフの推理小説を映画化した第1作である。 パリの高層ビルにある会社に勤める青年、ジュリアン(モーリス・ロネ)は、愛人の社長夫人フロランス(ジャンヌ・モロー)と社長殺しを謀る。 「愛してる、愛してる。だからやるのよ。愛してる、離れられないわ、ジュリアン」 冒頭のシーンで、フロランスは電話で夫殺しの決行をうながす。ジュリアンは計画通りフロランスの夫を射殺し、自殺に見せかける。そしてビルのバルコニーに残した進入用のロープを外しにいく途中、エレベーターに閉じ込められる。ビルの守衛が電源を切ったのだ。 ライターとサバイバルナイフだけを使って、出来る限りの脱出方法を試みるジュリアン。だが、時間は刻々と過ぎていく。 一方、人妻のフロランスは約束の待ち合わせ場所に現れない恋人ジュリアンを捜し求めて、夜のパリの街をさ迷い歩く。 ひたすら歩き続けるジャンヌ・モローをカメラは追いかけ、光と影が交錯する画面に、マイルス・デイヴィスのモダン・ジャズの乾いた響きが重なる。 人妻の狂おしいまでの焦燥感、狭いエレベーター内で必死にあがくジュリアンの恐怖とあせり。 見る者に手に汗を握らせずにはおかないサスペンスの連続・・・。 この作品は一躍ルイ・マルの名前を轟かせ、ルイ・マルはヌーヴェル・ヴァーグの旗手となったのである。 1957年製作 フランス・モノクロ 監督 ルイ・マル 出演 ジャンヌ・モロー、モーリス・ロネ、リノ・ヴァンチュラ ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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