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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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大西俊郎@ リンク了解しました 中々凝ったブログですね。勉強になります。
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カテゴリ:フランス映画


夜のパリを舞台にしたフランス製ギャング映画”フィルム・ノワール”。ジャン・ギャバンの名演技が光る傑作である。

その1: この映画は決してアメリカ映画のマネをしたギャング物ではない

「現金に手を出すな」は第2次大戦後のフランスでパリ生まれの監督ジャック・ベッケルが撮ったフランス製のギャング映画だ。

ギャバン演じるマックスは、若くもなければ男前でタフなギャングでもない。20年来の親友に文句を言いながらも世話を焼き、挙句は金も友も全て失ってしまうような男だ。

「おい、おまえ、自分のツラを見ろ。目の下のしわを見ろ。どうだ、男前か? とんでもねえ!もう見られたもんじゃないだろ? 俺も同じだ!」
マックスはそう相棒のリトンに言い放つ。


その2: 映画初出演のリノ・ヴァンチュラが狡猾なギャングを演じる

初老にさしかかったギャングのマックス(ジャン・ギャバン)は、頼りない相棒のリトン(ルネ・ダリー)とオルリー空港から5000万フランの金塊を強奪する。

マックスはこれを最後に危険な世界から引退しようと考えていた。しかし、リトンが情婦のジョジー(ジャンヌ・モロー)に金塊の秘密を漏らしてしまったばかりに・・・。

「この仕事を最後に、俺は静かに暮らす気でいた。---危ない橋を渡るのはもうごめんだ」
マックスはリトンに向かってこうぼやく。

二人はアンジェロ(リノ・ヴァンチュラ)率いる若手ギャング団に狙われる。ジョジーとアンジェロは通じていたのだ。

リトンは若手ギャング団に拉致され、金塊を要求される。マックスは金塊と交換にリトンを取り戻すが、銃撃戦になり、リトンは重傷を負う。


その3; 新進女優だったジャンヌ・モローは勝気で小悪魔的な踊り子を演じ・・・

ジャンヌ・モローの鮮烈な存在感には圧倒される。「死刑台のエレベーター」と比べても遜色ない。

「俺の間違いだ。一人でやるべきだった・・・」
永遠の別れを予感して、マックスはベッドのそばで淋しげな顔をみせる。

全編を彩った哀愁を帯びたテーマ曲「グリスビーのブルース」は日本でも大ヒットした。

1954年 フランス=イタリア・モノクロ 監督 ジャック・ベッケル 出演 ジャン・ギャバン ルネ・ダリー ジャンヌ・モロー リノ・ヴァンチュラ 


      

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Last updated  2008.01.23 20:58:55
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