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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:アメリカ ・ 西部劇
「OK牧場の決闘」、これは西部劇史上に残る決闘シーンの白眉を描いた傑作である。 大草原の地平線はるか、馬に乗った3人の男がやって来る。「OK牧場(コラル)・・・それは 無法者たちが最後を遂げたところ・・・銃を捨てるべきか 愛するお前を捨てるべきか・・・」 フランキー・レインの歌に乗って、男たちはトゥームストーンの町に入って行き、ドラマの幕が開く。 ジョン・フォード監督の「荒野の決闘」も同じ題材を扱っているが、ジョン・スタージェス監督は、徹底したアクション作品に仕上げている。名保安官ワイアット・アープにバート・ランカスター、ドク・ホリデイにはクールな役をやらせたら右に出る者のないカーク・ダグラスを起用。 強烈な個性の持ち主2人の演じる、銃に命をかけた男の生き様が、多くの西部劇ファンをしびれさせたのである。 カンサス州ダッジシティの保安官ワイアット・アープ(バート・ランカスター)は、町民のリンチに遭いそうになった賭博師ドク・ホリデイ(カーク・ダグラス)を助ける。恩にきたドクはワイアットに「借り」を返すべく、ダッジシティに現れ、やがて二人の間に友情が芽生える。 女賭博師ローラ(ロンダ・フレミング)に賭博を止めさせようとするアープ、肺病が悪化するドクを看病する酒場女のケイト(ジョー・ヴァン・フリート)。 この映画の根幹をなしているのが、義理と人情を重んじる主人公二人の描写だ。「兄の危機だ。トゥームストーンに来てくれという彼の願いを、裏切れない」。愛する女性ローラに別れを告げて出発するアープ。 「行ったら死ぬわよ」 「--唯一の友人の側で死なせてくれ」 ケイトの制止を振り切って、命を懸けて「借り」を返す病人のドク。 ダッジシティから約1100キロ西のトゥームストーンに行き、牛泥棒のクラントン一家と対決する。4対7と数では劣勢のアープ兄弟とドク。相手には名うての無法者リンゴー・キッドも加わっている。 やがて最大の見せ場である決闘シ-ンが始まる。燃え上がる幌馬車、激しい銃撃戦、恐怖にいななく馬の姿。時間にして僅か5分間のこのシーンの撮影に4日間かかったという。 コラルの本来の意味は「囲い柵」のこと。柵には馬が繋がれており、馬を挟んでの対決シーンが緊迫感を盛り上げている。 白熱の銃撃戦の結末は・・・。 1957年製作 アメリカ・カラー 監督 ジョン・スタージェス 出演 バート・ランカスター、カーク・ダグラス、ロンダ・フレミング、ジョー・ヴァン・フリート ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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