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カテゴリ:イタリア映画
戦争で引き裂かれてしまった男女の愛、出征して行方不明の男を女は必死に探し求める、だが、やっと探し出した夫はロシア人の女と結婚していた。 「ひまわり」はマルテェロ・マストロヤンニ、ソフィア・ローレンを主演に、戦争に翻弄される幸せな一組の夫婦の末路を描いた作品である。 この映画は当時鎖国状態にあったソ連で初めて撮影許可が出た外国映画である。ソ連ロケと合わせて話題を呼んだのは、主人公アントニオのソ連での妻マーシャを演じたロシア人女優、リュドミラ・サヴァーリェワの出演である。 彼女は「戦争と平和」のナターシャ役で映画デビューした女優だが、ジョヴァンナと出会う場面での憂いを含んだ表情が強く印象に残る。 第二次世界大戦中、ナポリで出会ったお針子のジョヴァンナ(ソフィア・ローレン)と、招集されたアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は結婚するが、アントニオはロシア戦線に送られる。戦後、消息を絶ったアントニオを探して、彼女はソ連に渡る。 そして、広大なひまわり畑で、アントニオの妻になっているマーシャと出会う。アントニオと再会を果たしたが、失意のまま帰国する。ジョヴァンナへの思慕を募らせたアントニオは、マーシャと娘を残して一時帰国、ミラノに住むジョヴァンナの家を探し当てたが・・・・ 「もう昔とは違うわ。あなたには別の女、私には別の男、それだけよ」 「・・・・・さようなら、ジョヴァンナ」 「さようなら、アントニオ」 ジョヴァンナはかって戦争に送り出したミラノ中央駅で、再び彼を見送るのだった。 音楽はヘンリー・マンシーニ、この作品で初めてイタリアに招かれた彼はその実力をいかんなく発揮しテ-マ曲で映画を忘れがたいものにしている。 映画の終盤で姿を見せるジョヴァンナの子供は、実際のローレンの息子である。 1970年製作 イタリア・カラー 監督 ヴィットリオ・デ・シーカ 出演 ソフィア・ローレン マルチェロ・マストロヤンニ リュドミラ・サヴァーリエワ ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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