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テーマ:DVD映画鑑賞(14198)
カテゴリ:アメリカ ・ 西部劇
「黄色いリボン」は名匠ジョン・フォードが、騎兵隊への愛を込めた大西部に贈る叙情詩である。 あの娘の黄色いリボン 結ぶは冬と5月の頃 何故に黄色いリボンとたずねれば 愛しい騎兵のためだとさ 主題歌「黄色いリボン」の軽やかなリズムに乗って、老大尉ネイサン・ブリストル(ジョン・ウエイン)の率いる騎兵隊の隊列が、広大なアリゾナの荒野を進んで行くーーー。 1876年、アリゾナのスタック砦の周辺では、インディアンの不穏な動きが起こっていた。カスター将軍の部隊が全滅した直後のことである。 そんな中、退役目前の大尉は最後の任務として、東部へ戻る少佐夫人とその姪のオリヴィアを護衛し、駅馬車の宿駅に向かう。 だが、ようやくたどり着いた宿駅はインディアンの襲撃で廃墟と化していた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 指揮官はいかなるときも責任を問われる。任務は失敗だ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 痛切な表情でネイサンはオリヴィアにこう語る。 砦に戻ったネイサンを迎える従卒のクインカノン(ヴィクター・マクラグレン)。大男で飲み助の彼は酒瓶をネイサンの部屋にある壷の中に隠しており、部屋に来るたびに一杯やるのを楽しみにしている。 彼が酒場で乱闘する場面は極めてユーモラスなシーンである。クインカノン一人に10人がかりでも勝てない乱ちき騒ぎである。 またネイサンの祝賀パーティで、オリヴィアが黄色いリボンのブーケを贈るシーン、亡き妻の墓前で静かに退役の報告をするネイサンをじっと見守るオリヴィアの詩情豊かなシーン。記憶に残る名場面の連続だ。 映画は一転してインディアンの馬を暴走させ、クライマックスを迎える。絵画のような映像に軽やかなメロディが鮮やかに散りばめられた「黄色いリボン」。映画史に燦たる名画であろう。 1949年 アメリカ・カラー 監督 ジョン・フォード 出演 ジョン・ウエイン ジョーン・ドルー ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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