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カテゴリ:アメリカ ・ 西部劇
「本物の保安官とは、町を走り回って人々に助けを乞う者ではない」 フレッド・ジンネマン監督の名作と謳われたリアリズム西部劇「真昼の決闘」をハワード・ホークス監督はこう云って切り捨てた。 話題を呼んだ「真昼の決闘」を西部劇とは認めず、ジョン・ウエィンを主役にして、保安官のあるべき姿を描き上げたホークス。数ある西部劇の中でも傑作の評判高いのが、この映画「リオ・ブラボー」である。 舞台はメキシコ国境に近い、無法者たちが横行するテキサスの町、リオ・ブラボ-。ウエィン演じる保安官チャンスが、敢然と悪に立ち向かう。意表をついた脇を固める準主役がユニークだ。 アル中から懸命に立ち直ろうとする保安官補デュード役に、コメディアン、歌手として人気を誇っていたディーン・マーティンを起用。二挺拳銃の少年コロラド役にはTVドラマ出身で当時18歳のアイドル歌手、リッキー・ネルソンを配した。また足は不自由だが口の達者な看守スタンピーに老優ウオルター・ブレナン、 女賭博師フェザースに都会派女優のアンジー・ディキンソンを出演させた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 男はなぜ保安官になるの? ---拳銃の腕を売り歩くのに飽きて 一箇所で売るためだ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ フェザースに聞かれて、チャンスはこう答える。無骨なチャンスから愛の一言を聞こうとセクシーなタイツ姿で酒場の舞台に立つというフェザースに、チャンスは「俺は保安官だ。あんたを逮捕する」と精一杯の愛を告白してみせる。 保安官チャンスは殺人犯ジョーを逮捕。ジョーの兄で地元の実力者ネイサンは町を封鎖し殺し屋を送り込んできた。 アル中の保安官補デュードと老看守スタンピーだけが味方のチャンスの前に、コロラドと女賭博師フェザースが応援に現れた。 かくして銃撃戦が開始された。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 恩知らずめ せっかく加勢してやったのに ---じいさんが撃たれたら 俺のほうが迷惑だ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 闘いのさなか、スタンピーとチャンスが毒づきあうユーモラスな場面だ。 二挺拳銃を派手にぶっ放すリッキー・ネルソン、「リオ・ブラボー」の撮影中は彼の姿を見ようと、数百人ものファンが昼夜をおかず滞在中のホテルに押しかけたため、4度もホテルを変えたそうである。 この映画、面白いこと請け合い。まだの人は是非とも一見を。 1959年製作 アメリカ・カラー 監督 ハワード・ホークス 出演 ジョン・ウエィン ディーン・マーティン リッキー・ネルソン ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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