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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:フランス映画
ヌーヴェル・バーグの代名詞、時代の寵児となったゴダールの「勝手にしやがれ」は短い撮影日数と低予算で作られたオール・ロケの作品。 自動車泥棒のミシェル(ジャン・ポール・ベルモンド)は、盗んだ車でパリに向か途中、白バイの警官を殺して指名手配される。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 田舎は美しい 俺はフランスが好きだ 海が嫌いなら 山が嫌いなら 都会が嫌いなら 勝手にしやがれ! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 気ままなミシェルは、南仏で知り合ったアメリカ人の留学生パトリシア(ジーン・セバーグ)に会いに行き、彼女を懸命に口説く。 「なぜ、ここへきたの、ミシェル?」 「君と寝たいからだ」 「そんなの理由にならないわ」 「君が好きだという意味だよ」 「何かやさしいことを言って」 「なんて?」 「知らないわ」 「そんなら俺も知らない・・・優しい言葉を見つけたよ」 「何?」 「君はきれいだから、一緒に寝たい」 ベルモンドが脱ぎ捨てた男物のシャツをはおるユニセックスなスタイルは、セバーグをより魅力的に見せた。 自由で奔放なゆえに確かめてみたい愛。愛とは何なのか、本当に自分が相手を愛しているのか、不確かなのである。 「あなたに愛されたいのに、もう愛してほしくない。私ってきままなの」 パトリシアはこう告白する。彼女が彼と一緒にいるのも、男を警察に密告するのも、愛の手ごたえを確かめたいと思ったからだ。 警官に撃たれ路上に倒れたミシェルは、「俺は最低だ」と呟いて死ぬ。 サングラスにくわえタバコ、ソフト帽スタイルはベルモンドのトレードマークとなり、この強烈な個性の発露で、彼は世界的なスターとなった。 新しい時代の到来を思わせたフレッシュな作品である。 1950年製作 フランス・モノクロ 監督 ジャン・リュック・ゴダール 出演 ジャン・ポール・ベルモンド ジーン・セバーグ ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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