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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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大西俊郎@ リンク了解しました 中々凝ったブログですね。勉強になります。
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2006.12.12
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カテゴリ:フランス映画


ルネ・クレマン監督が幼い子供の視点から描いた戦争の過酷な運命、少女の目を通して戦争という狂気が引き起こす悲劇を表現したものである。

南仏の田園地帯を急ぐ避難民の列に突如襲い掛かるドイツ軍の戦闘機、機銃掃射、あどけない娘をかばった両親は背中を打ち抜かれて絶命する。まだ死の意味もわからない5歳の少女、ポレットは村に住む11歳の少年ミシェルと知り合い、彼の家で世話になる。

「お墓ってなあに?」
「--死んだ人をあつめておくところさ」
「じゃ、この仔犬と一緒にほかの仔犬もうめなきゃ寂しがるわ」
ポレットはミシェルとともに、動物や昆虫の死骸を水車小屋に持ち込んでは墓を作り、十字架を立てていく。二人だけの秘密のお墓ごっこ、”禁じられた遊び”をするのだ。

クレマンは子供の無邪気な”死”の遊びを通して、戦争を痛烈に批判したのである。水車小屋に沢山の十字架を並べ墓場を作っていく二人。ミシェルの兄ジョルジュの葬儀で本当の墓場に行った二人は様々な十字架に見ほれ、ジョルジュの葬儀用の十字架を盗み出す。

「十字架の場所を教えたら、ポレットを連れて行かないって言ったのに」
十字架のありかを父に問い詰められ答えたミシェル。だが、父はやってきた憲兵にポレットを引き渡すのだ。

孤児院に連れて行かれるポレットは雑踏のなかに「ミシェル!」と呼ぶ声を聴く。自分もミシェルの名を呼び続け、不意に顔を歪めて「ママ、ママ」と呟き雑踏の中に消えて行くのだった。

ナルシソ・イエペスによるギターの名演奏がこの映画を不朽のものにしている。だが、この作品を録ったとき、彼はほとんど無名でギャラも安かったという。

1952年製作 フランス・モノクロ 監督 ルネ・クレマン 出演 ブリジット・フォッセー
ジョルジュ・プージュリー

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Last updated  2006.12.12 23:09:07
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