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カテゴリ:アメリカ ・ ミュージカル
上流社会 特別版
上流社会、まさに題名どおりに超・上流社会に飛び込んだグレイス・ケリー、彼女の最後の出演作である。1955年、モナコ公国のレーニエ大公と運命的な出会いをしたグレイス・ケリーは翌年1月には婚約を発表。 ハリウッドの人気女優が一国の妃になるというニュースはシンデレラ物語として世界を駆け巡った。注目された最後の出演作品は「フィラデルフィア物語」の再映画化で、今度はミュージカル版として製作された。 映画はルイ・アームストロングがバスの中で愛嬌たっぷりに歌う「ハイ・ソサエティ」の軽快なメロディで幕を開ける。まさにハッピーエンドを予感させる導入部だ。 撮影が始まって間もなく、ケリーは監督に申し出たそうだ。「役作りのために、(婚約者である)レーニエ大公から貰ったエンゲージ・リングをはめて出演してもいいかしら」と。 以来、ケリーの指には12カラットの大粒のダイヤとルビーを散りばめた指輪がはめられ、撮影の合間にじっとそれを見詰めて微笑んでいたという。 「私の心は恋の炎をともす男を求める。いつの日かあの人が迎えにくるの。甘い生活、私はすばらしい」 彼女のモノローグはまるでレーニエ大公に向かって言うようだ。 シナトラとクロスビーは、ケリーの結婚を祝福するかのように、熱のこもった歌声を披露する。アームストロングもクロスビーとの掛け合いを楽しそうに演じた。 デクスター(ビング・クロスビー)はニューポートに住む百万長者。隣家の富豪の娘トレイシー(グレイス・ケリー)は彼の先妻だが、ジョージ(ジョン・ランド)と再婚の予定だ。邸には結婚式の取材のため、ゴシップ雑誌の記者マイク(フランク・シナトラ)とカメラマンのリズ(セレステ・ホルム)が来訪。かくして結婚式前夜のパーティが始まる。 トレイシーは酔っ払った挙句・・・ハッピーエンドを迎えるのだが、結婚式の相手たるや・・・。 ヨットの船上で歌うビングの「トゥルー・ラブ」は絶品であろう。 1956年製作 アメリカ・カラー 監督 チャールズ・ウォルタース 出演 グレイス・ケリー フランク・シナトラ ビング・クロスビー ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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