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カテゴリ:アメリカ ・ ミュージカル
ミュージカル映画史上空前のリアルなロケを敢行、都会の吹き溜まりで青年たちは飛び跳ね、恋をし、夢を見た。ミュージカル映画の傑作「ウエスト・サイド物語」はシェイクスピアの古典劇「ロミオとジュリエット」の現代版だ。舞台はセットではなく現実の大都会、そこで若者たちは群舞で舞い踊り跳ねる。 冒頭からカメラはマンハッタン島の上空からウエスト・サイドのビルの屋上へ近づいていく。指を鳴らす音だけが聞こえる導入部は見事だ。 プエルトリコ系とイタリア系を中心とする二つの不良グループの間に生じた恋と悲劇が、躍動感に満ちた群舞で劇的な盛り上がりを見せてくれる。 「今夜すべては始まる。あなたを見て世界が変わる。すべてはあなただけ」 ダンスパーティで出会った日の深夜、マリア(ナタリー・ウッド)の寝室の外からトニー(リチャード・ベイマー)の呼ぶ声がする。人目を忍んで逢った二人は、「トゥナイト」を合唱して愛を確かめ合う。 ジェット団のリフ(ラス・タンブリン)率いるイタリア系のグループとベルナルド(ジョージ・チャキリス)率いるプエルトリコ系のシャーク団が対立。ベルナルドの妹マリアとジェット団の元ボス、トニーが恋に落ちる。 二人の恋がもとで両グループは決闘なり、ベルナルドがリフを刺し、止めに入ったトニーは誤ってベルナルドを殺してしまう。トニーとマリアは逃げようとするが・・・・・。 「ウエスト・サイド物語」は将にミュージカル映画の革命的作品であった。チャキリスはこの作品で”踊れる俳優”になる夢を叶え、紫色のシャツを流行らせた。またジェット団の女たち、アニタ役のリタ・モレノの踊りは抜群だ。 ナタリー・ウッドも現代化された古典劇のジュリエットを見事に演じている。ミュージカル映画ファンは必見の名画だ。 1961年製作 アメリカ・カラー 監督 ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンス 出演 ナタリー・ウッド リチャード・ベイマー ジョージ・チャキリス ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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