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カテゴリ:アメリカ ・ ミュージカル
「それにしてもなんと頑固な女だ、こんな女は他におるまい」と、さすがの王様が溜息をつく。 これは、19世紀、シャム(現在のタイ)王室の英語教師が綴った日記をもとにした恋物語である。眼光鋭く野性味溢れるシャムの王様(ユル・ブリンナー)と聡明な美しさを優雅なドレスに包み込んだイギリス人女性アンナ(デボラ・カー)が反発しあいながら、次第に心を通わせていく様子が何とも面白い。 二人の気持ちが宮殿のダンスで一つになる。王様とアンナが「シャル・ウイ・ダンス」の曲に乗って踊るシーンは公開当時大変な評判になった。二人が力強く華麗に踊る場面を見るだけでも楽しくなってくる。 横暴な王様に芯の強いアンナは一歩も後に引かない。アンナは地球は丸く、シャムは地球上の小さな国の一つであることを教え、数十人の妻と子供たちと王様を驚かせる。 そんなある日、ビルマ(ミャンマー)からタプティム(リタ・モレノ)と言う少女が王様への貢物として贈られてきたことをアンナは憤る。 ブリンナーは丸坊主で精悍そのものの王様を圧倒的な存在感で演じた。この映画でユル・ブリンナーはスターダムにのし上がった。 アンナはイギリス人特使をもてなす歓迎晩餐会をアレンジ、それは大成功を収め、王様とアンナは心を通わせる。しかし、そのあとタプティムが恋人と逃げ出し、追っ手に捕まって激怒した王が鞭で打とうとしたため、アンナは帰国を宣言する。そして帰国当日、国王危篤の報がアンナのもとへ届いた。アンナは駆けつけるが・・・ このミュージカルは51年から54年まで1246回の上演というロングラン記録を達成し、映画化権を獲得した20世紀フォックスが560万ドル(当時の約20億円)をかけて豪華絢爛たる映画に仕上げ、大ヒットしたものだ。 1956年 アメリカ・カラー 監督 ウォルター・ラング 出演 ユル・ブリンナー デボラ・カー リタ・モレノ ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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