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カテゴリ:フランス映画
これは必見のお伽話である。シャルル・ペローの「ロバの皮」を原作に、庶民に身をやつした美しい王女と王子の恋物語を描く。監督は「シェルブールの雨傘」などのフランスのミュージカル映画の巨匠ジャック・ドゥミ。主演はフランスを代表する大女優、カトリーヌ・ドヌーブ。ミシェル・ルグランの音楽も美しい、幻想的な名作ミュージカル・ファンタジーである。 豪華なキャストだが中でも、鮮やかなドレスや宝石を身にまとったドヌーヴの、映画史上類を見ない高貴な美しさは必見。 はるかむかし、青のお城に王さま(J・ドミー)と美しいお妃さま(C・ドヌーブ)ととても素敵な王女さま(C・ドヌーブ)がいた。 ある冬の朝、お妃さまが亡くなられ、死にぎわに、王さまに向かって結婚する場合は自分よりも美しい女性を選んでほしいといいのこした。しかしお妃さまより美しい女性というのはこの世でただひとり王女さまだった。 自分の娘に恋い焦れた王さまは、王女さまに結婚をせまった。 「お父上と結婚するなんて、そんな不道徳なことは出来ません」 不倫の恋に悩んだ王女はリラの妖精にすべてを打ち明けた。リラの妖精の助けを受けて王女は王さまにわざと不可能な条件を要求した。それは、毎朝ワラの上に金や宝石の糞をして王国の財産をつくっている不思議なロバの皮がほしいと言うのだ。 ところが王さまはすぐさま大事なロバを殺して、その皮を王女さまのところへ運ばせた。月や太陽のドレスと宝石とリラの妖精からもらった魔法の杖を持ち、ロバの皮を身にまとって正体を隠した王女は、お城から逃げ出して隣の国の田舎で下女として雇われる。 王女さまは、いつもロバの皮を身につけているので人々は《ろばの皮》と呼んでいやしめる始末た。ある日誘惑に負けて、こっそり太陽のドレスを着てみた王女を、通りかかった、この国の王子さま(J・ペラン)が見て、たちまち一目惚れ。 その日から恋の病いにとりつかれてしまった。侍医たちは、この病いを治すには結婚以外にないとの診断を下す。王子さまはその条件として彼が食べたお菓子の中から見つかった指環がぴったりはまる女性を相手に選びたいと言った。その指環は《ろばの皮》がお菓子をつくった時彼女がわざとその中へ入れておいたものである。 あらゆる国の王女や若い貴族の娘、はては召使いに至るまでが、その指環をはめてみようとしたが誰ひとりとしてうまくはめられない。そして、最後に《ろばの皮》の番がやってきた。まるでシンデレラの靴が指輪に変わったようなものだ。そして指環は彼女の指にぴたりとあい、こうして彼女は王子さまとめでたく結ばれた。ご成婚式の当日、王女さまの父君とリラの妖精は何とヘリコプターに乗って空をとんで来た。父君とリラの妖精は結婚していたのだ。こうしてお祝いの宴は三カ月も続いたという。 カトリーヌ・ドヌーヴたるや実に美しい。この映画は彼女あってこその作品である。彼女の美しさに酔って欲しい。 1970年 フランス・カラー 監督 ジャック・ドゥミー 出演 カトリーヌ・ドヌーヴ ジャック・ペラン ジャン・マレー フェルナン・ルドウ ミシュリーヌ・プレール ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.21 19:22:19
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