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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:フランス映画
出所したばかりの初老の男が、相棒の若者を選んで再び大金を狙う。年老いたギャングのシャルル(ジャン・ギャバン)は、5年の刑期を終えて出所した。 シャルルは足を洗ってくれと縋る妻ジャネット(ヴィヴィアーヌ・ロマンス)をふりすてて、昔の仲間マリオを訪ねる。マリオはある計画をうち明けた。 カンヌのパルム・ビーチにあるカジノの賭金をごっそり頂こうという大仕事だ。相棒が必要なので刑務所で目をつけていたフランシス(アラン・ドロン)と彼の義兄ルイを仲間に入れた。 賭金がどのように金庫に運ばれるのかをたしかめると、シャルルは現場での仕事の段取りをつけ、各自の役割を冷静に決める。決行の夜が来た。 フランシスは空気穴を通ってエレベーターの屋根にかじりついた。金勘定に気をとられている会計係とカジノの支配人の前に飛びおりた覆面のフランシスの手にマシンガンが・・・。 彼は会計係から、鍵を奪ってシャルルを表から入れた。札束を鞄に詰めると、シャルルとフランシスは、ルイの運転するロールス・ロイスを飛ばした。金は借りた脱衣所にかくした。 警察が乗り出したころ、シャルルとフランシスは何食わぬ顔で別なホテルに納まっていた。完全犯罪は成功した。しかし・・・。 フランシスは札束の詰まった鞄をシャルルのもとへ運ぶ途中、警察がバッグを捜していることを小耳にはさみ、持っていた鞄をホテルのプールへ沈める。やがて鞄が破れ、札がプカリプカリと浮き上がり・・・。 シャルル役のジャン・ギャバンと、フランシス役のアラン・ドロンという、世代を越えたフランスの2大スターが共演したフィルム・ノワールの代表的作品。ふたりの対照的なキャラクター描写に寄り添うようなコントラストの利いたモノクロの映像で、名匠アンリ・ベルヌイユ監督が臨場感たっぷりに描き出す犯罪劇である。 1963年 フランス・モノクロ 監督 アンリ・ベルヌイユ 出演 ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、ヴィヴィアーヌ・ロマンス、モーリス・ビロー ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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