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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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日常の中に潜む恐怖や夢が現実になった世界、その世界を「トワイライトゾーン」と呼ぶ。これは4話のオムニバス版である。監督は、ジョン・ランディス、スティーブン・スピルバーグ、ジョー・ダンテ、ジョージ・ミラーの4人だ。

その1:一台の車が真夜中の道を走っている。助手席の男が運転席の男にいう。「トワイライトゾーン」の話で二人は盛り上がる。助手席の男が言う。「もっと怖い話をしてやろうか、聞きたければ車を止めろ」車が止まり、男が顔を向けると怪物の顔!!

プロローグからショッキングな出だしだ。第1話はセールスマン(ヴィック・モロー)がユダヤ人に昇進を横取りされたと酒場でぼやくお話だ。ユダヤ人や黒人を大声でののしり、バーを出ると、そこはドイツ占領下のフランス。忽ち「ユダヤ人」として追われる羽目に落ち、必死で逃げるがゲットー行きの貨車に放り込まれる。因果応報といった話である。

ヴィック・モローはこれが遺作になったそうだが、『コンバット』の鬼軍曹が逃げ惑う作品が最後になったというのはいただけなかった。


その2:4本の作品の中で一番良かったのは第2話だ。サニーヴェイル老人ホーム。子供に見捨てられたコンロイ氏。「人間は遊びを忘れた時から年をとり始めると私は思います。どうです、今夜、庭でカン蹴りしませんか」と黒人のブルーム氏(スキャットマン・クロザース)が提案する。コンロイ氏を除くみんなは賛成、真夜中に庭でカン蹴りをする。彼らは子供にもどった。だが「もう一度人生を繰り返したくない」「夫は死んでるの」といった理由で、みんなは大人にもどる。もう一度若くなりたいと願うコンロイ氏は一人、缶けりを続けていた。

ほとんどの人が願うことだろう。「もう一度若くなりたい」と。でも同じような人生を繰り返したくないと思う人がほとんどだろう。あなたは同思いますか?


その3:。(第3話)ヘレン(キャスリーン・クインラン)は教師の職を捨て旅に出る。途中のドラッグストアで知り合ったアンソニー少年(ジェレミー・ライト)を家へ送り届ける。少年の家族はみな異常な雰囲気をただよわせていた。アンソニーは超能力の持主で、全てを思いのままに出来る能力を持っている。でも幸せではないのだ。ヘレンはアンソニーを導く教師になろうと決心する。

超能力を持った人間は果たして幸せになれるのだろうか。人は羨むだろうが、本人はそうは思わないのだから難しいものである。


その4:第4話は幻影を見る飛行機恐怖症の男の話だ。嵐をついて空を飛ぶジェット旅客機に乗ったヴァレンタイン氏(ジョン・リスゴー)は、青白い顔をし、落ちつかぬようすですわっていた。窓から外をみると翼の上に怪物がいる。騒ぎたてる彼にスチュワーデスは精神安定剤を与えたが、彼がもう一度外をみると怪物はエンジンを食っていた。

氏は狂乱状態になるが、副操縦士に押さえつけられる。やがて機は空港に着陸、ヴァレンタイン氏は救急車に乗せられていた。「ダンナ、ひどい目にあったそうだね」と話しかける運転手(ダン・エイクロイド)。さらに運転手はいう。「もっとこわい目にあいたいかい?」


その5:どれも超上現象というやつかもしれない。理解不能のことが起きるものだ。この世とあの世の接点がどこかに存在しているのだろうか。現実の方がもっと怖いという人も多い。あなたはどうですか?

1983年 アメリカ・カラー  監督 ジョン・ランディス スティーヴン・スピルバーグ  ジョー・ダンテ  ジョージ・ミラー  出演 バージェス・メレディス ダン・エイクロイド アルバート・ブルックス ヴィック・モロー ダグラス・マクグラス スキャットマン・クローザース 

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Last updated  2007.09.15 16:54:04
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