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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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大西俊郎@ リンク了解しました 中々凝ったブログですね。勉強になります。
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リオ・グランデの砦(デジタルリマスター版)(DVD) ◆20%OFF!

名匠黒澤明監督が敬愛していたというジョン・フォード。この作品はフォードの騎兵隊三部作の最終章である。詩情という点ではフォードが勝っているようだが、アクションシーンは黒澤の「七人の侍」が遥かに迫力があったように思う。

その1: 騎兵隊のラッパが轟くところ

フォードは雄大この上ないモニュメント・ヴァレイが大好きと見える。この場所を背景にした西部劇は数多いが、中でも騎兵隊の旗をかざし、隊列をくんで馬上で行く行列はそのままで絵になる。ラッパの音で疾駆する騎兵の姿を見るとき、胸が躍り、少年のようにワクワクするのだ。

インディアンとの戦いで、戦死した兵士を葬る時のラッパの音は哀愁を帯びて一際物悲しく響き渡る。ラッパなくして騎兵隊は成り立たないといえよう。

ジョン。ウエインの隊長が、処罰を覚悟でリオグランデ河を渡り、メキシコ領に進入してインディアンを討伐するクライマックス。ここでもラッパの音が威力を発揮するのだ。

その2: カービー・ヨーク中佐とヨーク夫人の仲は?

南北戦争の頃、ヨーク中佐(ジョン・ウエイン)はシェリダン将軍(J・キャロル・ナッシュ)の指揮下にあり、南部の荘園を燃やしてしまった。命令を実行したのは曹長だったが、その荘園が夫人の祖父の所有物だったので彼を憎み、15年間、別居生活をしていた。

インディアンとの戦いは激烈で戦死する兵士が増え、補充を申請して到着した新入隊員は18名、申請は180人だつたのだ、その中に一人息子のジェフ2等兵(クロード・ジャーマン・ジュニア)がいた。彼は陸軍士官学校を落第し、即日入隊、この地に赴任してきたのだ。

そして、あとを追うようにヨーク夫人(モーリン・オハラ)が辺境の地にやってきた。ジェフを連れて帰るというのだ。ヨークは勝気な妻に騎兵隊の精神を説いて聞かせるのだ。彼女はどうしても退役させるという。
「申請書類には俺のサインがいることを忘れるな。サインはしないよ」

彼女は曹長を見かける度に「放火犯」と言ってひやかす。その曹長に息子のところへ案内してもらい、ジェフと再会する。
「僕は帰らないよ。書類には本人のサインもいるんだ。僕はサインしない」
ジェフは母の要請を拒否するのだ。「あくまでも男子の本分を貫く」と。

その3: 襲撃してはメキシコ領に逃げ込むアパッチの本居地”リオ・グランデ”

ヨーク大佐は犠牲者の増大に我慢できず、シェリダン将軍と密かに協議、軍罰覚悟でアパッチの本拠地襲撃を決意、全軍を率いて出発する。安全な砦に婦女子を避難させようと幌馬車を出発させたが、子供たちをアパッチに攫われる始末。

ジェフをまじえた決死隊4人は子供たちを閉じ込めてある教会に潜入、それを見定めた大佐はアパッチの本拠を急襲、突撃を敢行すること数度、アパッチを全滅させた。しかし、自身は矢を撃たれて傷つく。

ヨーク大佐は軍命令違反で軍法会議にかけられるが、シェリダン将軍の手配で事無く終わり、砦で表彰式が挙行された。ジェフも表彰された。ヨーク夫人は軍楽隊の音曲に合わせて日傘をクルクルとさも楽しそうに回して見せる。二人の仲も和解したのである。

ともあれ、西部映画史に残る作品であることは間違いあるまい。

1950年 アメリカ・モノクロ 監督 ジョン・フォード 出演 ジョン・ウェイン モーリン・オハラ クロード・ジャーマン・ジュニア ベン・ジョンスン ビクター・マクラグレン

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Last updated  2007.10.30 12:44:41
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