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カテゴリ:イタリア映画
第二次大戦末期を舞台に田舎娘が女として成長してゆく姿を描いた、情緒溢れるメロドラマ。 第二次大戦末期の北イタリア。村に住むマーラの家に異母兄の戦死を知らせに青年・ブーベがやって来た。そこから物語りは始まる。 その1: マーラの愛は何故かくも厳しいのだろうか マーラ(クラウディナ・カルディナーレ)はレジスタンスに身を投じている青年ブーベ(ジョージ・チャキリス)と知り合い、ブーベがくれるという絹の美しさに引かれ、デートを承知する。 重苦しい世の中で若い娘には華やかな何かが欲しかった。ブーベと町に行けばハイヒールも買ってくれるという。こんなことからマーラはブーベの恋人になっていた。 ところがブーベは憲兵とその息子を射殺して憲兵隊に追われる身。二人は工場跡の廃墟で逃亡の手はずを整えてくれるのを待つ。夜、不安におびえるブーベの求めをマーラは拒めなかった。朝が来て、ブーベは仲間と去って行った。それが苦難の愛の始まりだった・・・。 その2; マーラの愛のゆらぎ 求める真実の愛は・・・ ブーベを待ちながらマーラは町で勤め始めた。そこで知り合ったステファノ(マルク・ミッシェル)といつか愛し合うようになる。 「マーラ、君はぼくの魂のつれあいだ。もっと前に、君が自由だったときに会いたかったよ」 と、しみじみとマーラにいうステファノ。 「あなたと一緒に過ごした時を決して忘れないわ。おそらく私の生涯でいちばんの幸せだわ。でも、もう別れなければならないの。別々の道を歩むのよ、ステファノ。わたしは、ブーベの女なのよ!」 「マーラ、君は僕の心を引き裂いている」 一度は別れようとするが、出来なかった。二人が一緒になろうとしたとき、ブーベが捕まったという報せが届く。 面会に行ったマーラの前には打ちひしがれ、死刑の恐怖に脅える弱々しい一人の男がいた。 「あなたって、そんな弱いおとこだったの?」 「君はまだ俺の事を・・・俺は君を信じていた。君だけを」 マーラはブーベを見捨てることが出来ない。 その3: ひたすらブ-べに尽くすマーラの愛・・・ 面会から戻ってきたマーラにステファノが訊く。 「僕たちのこと、ブーベに言わなかったのかい」 「言えなかったの・・・」 ブーベの刑期は14年。毎週一回面会に行くマーラの生活。7年が過ぎたある日、マーラはステファノと駅で再会する。ステファノは既に結婚していた。あと7年、今日もマーラは列車に乗って待ちわびるブーベのもとへと・・・・。 マーラの愛の切なさに目が潤んでいた。愛のひとつの姿をこの映画で見ることが出来る。CC (クラウディア・カルディナーレ)が可憐だ。 1963年 イタリア・モノクロ 監督 ルイジ・コメンチーニ 出演 クラウディア・カルディナーレ ジョージ・チャキリス マルク・ミッシェル エミリオ・エスポジト ブログランキングに参加中です 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.06 12:25:02
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