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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:アメリカ ・ 西部劇
南北戦争終結後のメキシコに、野望を抱いてやってきた二人の男。出演はゲーリー・クーパー、バート・ランカスター。ランカスターはプロデューサーとして相手役にクーパーを招聘した作品だ。 その1: 面白いこと抜群! 二人の決闘シーンの懲り方はハンパじゃない 1866年、メキシコ。ベンジャミン・トレイン(ゲイリー・クーパー)という男がジョー・エリン(バート・ランカスター)から馬を買ったが、その馬はエリンが軍隊から盗んだものだった。トレインは後を追って来たエリンもろとも軍隊の追撃をうける。 トレインもエリンもメキシコ革命に乗じて報酬の多い軍隊に入ろうとしてこの土地に来たのだ。2人は途中アメリカ兵達が娘ニナ(サリタ・モンティール)をいじめているところを助けたがトレインはかえってちゃっかり屋のニナに財布を盗まれた。 エリンはそこへ来合わせたマクシミリアン皇帝側のフランス貴族デ・ラボルデエル侯爵(シーザー・ロメロ)に雇われる交渉をはじめたが、そのとき、革命軍のアギラアル将軍が現れ、外国人に金で買われるより革命党のジュアリスタ党に加わるよう勧告した。しかし、エリンやトレインは拒絶して、将軍の部下の包囲を退けて去る。 その2: 腹に一物、二に荷物、荷物の中身は・・・ メキシコ・シティに着いたエリンとトレインは皇帝にお目通り。皇帝の面前で行う射撃競争は前半の見せ場だ。抜く手も見せぬ早撃ちシーンにワクワクドキドキさせられる。 この場面で印象的なのはエリンの真っ白な歯だ。日焼けした顔からこぼれる白い歯がなんともきれいである。 「陛下、この者たちの護衛を受ければ、私も安心できますわ」 マリイ・デュヴァアル伯爵令嬢(デニーズ・ダーセル)の言葉に皇帝も答える。 「余も安心じゃ。どうしてもパリへ行きたいと申してな、女性のきまぐれには手を焼いておる。金貨で2万5千ドルだそう、引き受けてくれんかな?」 「ベラクルスまで命を賭けるには、ちょっと少ないようだな」 と、トレイン。 「では二倍にすれば引き受けてくれるか?」 「責任を持って」 「では、頼む」 と令嬢の手をとっていく。 トレイン、手の銃をエリンに手渡し、離れていく。 ポカンと見送るエリン。 「(呟く)あの野郎、いい度胸だ」 二人は伯爵令嬢の馬車をベラ・クルスまで護衛することに決まり、一行には侯爵も加わってヴェラクルスに向かって出発する。 ジュアリスタ党もエリンもトレインも、マリイの護衛だけでなく他に何かあると推測し、僧院に泊った夜トレインとエリンは馬車の中に隠された黄金を発見・・・ その3: 黄金争奪戦はヴェラクルス要塞攻撃で二人の対決になる トレインとエリンはアギラアル将軍に包囲され、止むを得ずジュアリスタ党側についてヴェラ・クルス攻撃に加わることになった。トレインは党員の正義と愛国心に感化され、本気になってヴェラ・クルス要塞の突破に参加する。 一方要塞に入った金が目当てのエリンは、投獄されていた令嬢を救出したが侯爵が金を持って脱出したと知り、早速後を追って侯爵を殺し金を奪う。しかし、追って来たトレインの早業に倒されるのだ。 バート・ランカスターの軽業師のような動きたるや、惚れ惚れさせられる。ラスト・シーンの二人の対決はランカスターがクーパーに花を持たせたのであろう。 1955年 アメリカ・カラー 監督 ロバート・アルドリッチ 出演者 ゲーリー・クーパー バート・ランカスター デニーズ・ダーセル メキシコの味は如何! ブログランキングに参加中です 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.28 11:09:36
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