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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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大西俊郎@ リンク了解しました 中々凝ったブログですね。勉強になります。
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「イブの総て」のジョセフ・L・マンキーウィッツ監督が、製作費約290億円、22万3千人の出演者、4年7ヶ月の製作期間で完成させた歴史スペクタクル超大作。

世界3大美女の1人、クレオパトラを気高く演じたのは、美人女優で名高いエリザベス・テイラー、彼女一人の出演料だけで100万ドル(当時の約3億6千万え円)だった。前代未聞の巨額の製作費がもたらす圧倒的な重厚感と、豪華絢爛なセットに思わず驚嘆させられる。


その1: 古代エジプト最後の女王クレオパトラにふさわしいE・テイラー

古代エジプト最後の女王クレオパトラの愛と悲劇を描いた超大作だ。大国ローマに対し、エジプト王国を守るため、美貌と叡智の限りを尽くして闘った女王クレオパトラ。

大政治家シーザーと勇将アントニーを恋の虜にし、一人の女として一国の主として苦悩するのだ。

撮影当時、エディ・フィッシャーという夫のある身でありながら、妻のあるリチャード・バートンとの"禁断の恋”がマスコミの好奇の目にさらされ、ローマ教皇庁が非難声明を出すなど、リズは孤立していたという。

それが何と、クレオパトラのローマ入城シーン撮影の時、群集が「クレオパトラ万歳!」と叫ぶ場面で、いつの間にか「リズ万歳!」の声に変わっていたという。それは神々しくも美しい女王そのものだったテイラーへの賞賛の声だった。

「クレオパトラ万歳! 月神ホルスと太陽神ラーの娘、大エジプトの王妃、クレオパトラ万歳!!」
大群衆が歓声を上げて叫んだ。


その2: 2000年余り前のエジプト王朝とローマ帝国の興亡・・・

愛と野望の狭間で揺れる祖国の命運を担った美女。クレオパトラの衣装代だけでも、27万ドル、74着の衣装が作られた。

紀元前1世紀、エジプトの首都アレクサンドリアで、女王クレオパトラはローマ帝国の将軍ジュリアス・シーザー(レックス・ハリソン)と恋に落ち、子を産む。しかし、ローマに凱旋したシーザーは独裁者の性格を強め、元老院派に刺殺される。
「信用などはせぬ。”信用”という言葉そのものが嫌いだ」と嘯くシーザーだったが、
「ブルータス、おまえもか」
の有名なセリフを残して死ぬ。

やがて、クレオパトラはシーザーの部下だったアントニー(リチャード・バートン)と結ばれ、共に地中海の支配者を狙うが・・・。

「女王も裸にすればただの女だ。将軍もただの男です」
アントニー歓迎の宴に臨んだクレオパトラに、アントニーはこういうのだ。


その3: 監督解任や俳優の交代もあり およそ5年がかりで完成した大作

当初の監督だったルーベン・マムーリアンはジョセフ・L・マンキウィッツに交代させられ、俳優陣もイギリス人演技派になった。

黄金の衣装に包まれ、アントニーの跡を追ったクレオパトラは乳房を毒蛇に咬まれて死ぬ。床には蛇が這いまわって・・・。

女としても美貌だけが売りの女優ではなく、演技派女優に変身しつつあったエリザベス・テイラー、その彼女をじっくり味わってほしい。

1963年 アメリカ・カラー 監督 ジョセフ・L・マンキーウィッツ 出演 エリザベス・テイラー リチャード・バートン レックス・ハリスン ロディ・マクドウォール マーティン・ランドー 

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Last updated  2008.01.23 21:06:36
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