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テーマ:DVD映画鑑賞(14196)
カテゴリ:フランス映画
アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督による、傑作サスペンス・スリラー。横暴で利己的な男を、妻と愛人が共謀して殺害する。だが、なぜか死体が姿を消してしまった。死体はどこに・・・??? その1: アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督が"恐怖の報酬"から2年 再びサスペンスに挑んだ傑作!! 妻クリスティナ(ヴェラ・クルーゾー)の財産で、パリ郊外の小学校の校長に収っているミシェル(ポール・ムーリッス)は、妻に教鞭をとらせ、もう一人の女教師ニコオル(シモーヌ・シニョレ)と公然と通じている男だ。 乱暴で利己的な彼に二人の女はついにがまんできず、共謀でミシェル殺人の計画を立て、三日間の休暇を利用してニオールのニコオルの家へ行き、電話でミシェルを呼び寄せる。 いざとなるとクリスティナは怖気づくが、気の強いニコオルは、彼女に命令してミシェルに睡眠薬入りの酒を飲ませ、寝こんだところを浴槽につけて窒息させる。 翌朝二人は、死体を用意して来た大きなバスケットに詰め小型トラックで学校まで運び、夜の闇に乗じて死体をプールに投げこんだ。 その2: 校長の姿を見たという生徒が出てきたりして高まるサスペンス・・・ 校長失踪はたちまち校内の話題になるが、ニコオルは平然としている。ボールがプールに落ち、拾いに飛びこんだ生徒が校長のライターを発見。プールの水を干してみると、死体は影も形もなかった。 もともと心臓に持病があるクリスティナは次第に脅え始める。しかも、つづいて、ミシェルが殺されるとき着ていた洋服がクリーニング屋から届けられる事件が起きた。 クリスティナは洗濯屋から依頼人の住所を開き、そのホテルヘ行って見たが、そのとき依頼人はいなかった。 おりしも校長に似た溺死体がセエヌ河に浮んだという新聞記事を見て、死体公示所へ行ったが人違い。公示所でクリスティナからおおよその事情を聞いたフィシェ老警部は、学校に来て調査をはじめた。 モワネという生徒がガラスを割って校長に叱られたといい、学校で記念撮影をしたところ、校長らしい人物が写真の中に写っていたりして、クリスティナは恐怖のあまり持病の心臓病が悪化して寝こんでしまう。 その3: 殺した犯人が疑心暗鬼にとらわれていく恐ろしさ・・・ ニコオルは学校を辞めて出て行った。その夜、一人寝ているクリスティナを脅すタイプを叩く音、そして足音が聞えてーーー。 動てんした彼女は廊下から部屋へ足音を追って浴室に来ると、浴槽には殺したときそのままのミシェルが沈んでいる。突然、その死体が起きだしたため、彼女は恐怖のあまり発作を起して絶命する。この大芝居はミシェルとニコオルが共謀して打ったものだった。事成れりと抱き合いキスする二人。 「うまくいったわね」 「今や大金持ちだ。罪にもならず・・・」 「15年から20年だ。弁護士次第だが」 ほくそえむ二人だったが、フィシェに捕えられて・・・。 学校が閉鎖になった日、モワネは、今度はクリスティナ夫人に会ったと云う。死んだ筈のクリスティナ夫人に・・・!!??? シモーヌ・シニョレの悪女ぶりが見ものという作品だ。恐怖サスペンスの巨匠といわれたアンリ・ジョルジュ・クルーゾーだけに最後まで恐怖に浸らせてくれる。ヒッチコックとはまた違う味がある。 1955年 フランス・モノクロ 監督 アンリ・ジョルジュ・クルーゾー 出演 シモーヌ・シニョレ ヴェラ・クルーゾー ポール・ムーリッス シャルル・ヴァネル ピエール・ラルケ テレーズ・ドルニー ジャン・ブロシャール ジョルジュ・シャマラ ブログランキングに参加中です 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.23 21:08:21
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