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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:アメリカ ・ 西部劇
アカデミー賞4度受賞の名匠ジョン・フォード監督&ジョン・ウェインによる傑作ウェスタン! 廣野を背景に、復讐を誓い、深い愛情を呵責ない非情で描く西部男の物語。 その1: 憎しみは胸の中で沸々と煮えたぎった!! 南北戦争に従軍したイーサン・エドワーズ(ジョン・ウェイン)は終戦を迎えて3年後、テキサスで牧場を営む弟アーロンの許に戻った。 彼を出迎えたのはアーロン始めその妻マーサ、18の娘ルシイ、14になる息子ベン、9歳の娘デビー。他にチェロキー族との混血で、一家がコマンチ族に皆殺しにされたため引取られた血気な若者マーティン・ボウレイ(ジェフリー・ハンター)の姿。 だがイーサンは混血児のマーティンに好感を持たないようだ。翌日、牧師も兼ねるテキサス警備隊隊長サム・クレイトン大尉(ワード・ボンド)の一行がやって来る。 隣人の牧場主ジョーゲンセンの牛がインディアンに盗まれたので追跡するという。イーサンとマーティンは隊に加わった。 マーティンに別れの接吻をするジョーゲンセン家の一人娘ローリイ(ヴェラ・マイルズ)。出発した捜索隊は途中、白人男子を家から誘い出すためのコマンチ族の仕業と知り、二隊に別れて引返す。だが時遅く、エドワーズ一家は皆殺し、ルシイとデビーは誘拐されていた。 犯行はコマンチ酋長スカーと部下の仕業と判明。捜索隊はコマンチ族を追跡したが劣勢のため退却する。 復讐の念に燃えるイーサンは、マーティンそしてルシイと愛し合っていた20歳になるブラッド・ジョーゲンセン(ハリー・ケイリー・ジュニア)の3人だけで追跡を続けることになった。 「必ず奴らを見つけてみせる、絶対だ。地球が廻るのと同じくらいにな」 イーサンはこうつぶやく。 コマンチ族の墓を暴くシーンは思わず目をそむけたくなるようだ。彼は先住民を憎むあまり、魂まで殺そうとする。主人公の憎悪がいかにひどいものか良く分かる。 「目をえぐれ!」 死体に銃を向けるイーサン。 銃声、2発。 「ひどすぎる」 「コマンチ族はこう信じているのさ。目を失うと霊界に行けず、風の中をさまようとな」 その2: 執念の追跡は果てしなく続くのか・・・ 数ヵ月後、3人はコマンチ族に追いつき、イーサンはルシイの死体を発見したが祕かに埋葬した。だがインディアン幕営地近くでそれを知ったブラッドは狂気のようにコマンチ族目掛けて馬を飛ばせ不運な最後を遂げるのだ。 イーサンの敵慨心は更に硬直。やがて捜索2年目も過ぎイーサンは、デビーと血縁もないマーティンに平和な生活へ戻れとすすめたが、彼はきき入れない。 その頃、交易所を経営するファタマンから、報酬と引換えにデビーの居所を教えるといってきた。イーサンは単身、交易所へむかう。マーティンも引止めるローリイの手を振り切って後を追った。 デビーは酋長スカーと北方の保留地に向ったと聞いた二人は謝礼を払い直ちに出発。だがその夜露営先に子分を連れたファタマンが襲ってきた。予期していたイーサンは逆に一味を射殺して死体から謝礼金を取戻す。 やがてコマンチ族の交易所に立寄った時、マーティンはコマンチ娘ルックに惚れ込まれてしまい、珍妙な夫婦ができ上る。だがスカーの居所を知るらしいルックをイーサンは詰問、姿を消したルックは軍隊に襲撃された部落で死体となって発見した。デビーを逃がそうとしてスカーに殺されたらしい。 アメリカ西南部を踏破した二人は、ニュー・メキシコ地帯でメキシコ人エミリオの案内から遂に目指すスカーの許に着いた。白人を憎悪するスカー。その天幕には一人前の娘に成長したデビー(ナタリー・ウッド)がいた。 デビーは「私は今ではコマンチです。帰って下さい」と言う。血縁の名折れと拳銃を手にしたイーサンは・・・。 その3: 復讐に燃える孤独な男をジョン・ウェインが熱演 フォードが本来の持ち実であるヒューマニズムを切り捨て、非情に徹した異色の西部劇と言えるだろうか。 インディアンとアメリカンとの相克は西部劇の永遠のテーマであろう。 1956年 アメリカ・カラー 監督 ジョン・フォード 出演 ジョン・ウェイン ジェフリー・ハンター ヴェラ・マイルズ ワード・ボンド ナタリー・ウッド ジョン・クオウルン ヘンリー・ブランドン ハリー・ケイリー・ジュニア ブログランキングに参加中です 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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