|
カテゴリ:アメリカ ・ パニック
大ヒット作”大空港”に次ぐ空港パニック映画の第2弾!! セスナとの接触事故により操縦士を失った747ジャンボジェット機の救出作戦は??? 飛行中のジャンボにワイヤー一本でヘリから乗り込むシーンが最大の見せ場。 その1: もしこのような事態に遭遇したとしたら 平静でいられるだろうか コロムビア航空の409便が、定刻にワシントンのダレス国際空港を飛び立ち、ロサンゼルスに向かった。 飛行機にはさまざまな人たちが乗り合わせている。有名な映画スター、グロリア・スワンソン(本人)とその秘書ウィニー・グリフィス(O・サマーランド)、ロスへ難しい腎臓の手術を受けにゆくジャニス・アボット(リンダ・ブレア)とその母、アル中気味の中年婦人デバニー(マーナ・ローイ)、コロムビア航空副社長婦人のパトローニ(スーザン・クラーク)と息子のジョゼフ、カトリックの尼僧、ルース尼(ヘレン・レディ)とベアトレス尼、かつては有名な喜劇俳優だったバーニー。 ジャンボ機の2階にある操縦席では乗務員が仕事をこなしていた。ステイシー機長(エフレム・ジンバリスト・ジュニア)、彼を補佐するジョン・ユライアス副操縦士、航空機関士のジュリオ・ロドリゲス、そして多勢のスチュワーデスを指揮するベテランのチーフ・スチュワーデス、ナンシー・プライア(カレン・ブラック)。 快適な飛行が期待されていたがコースに濃霧が発生。同機はやむなくソルト・レイク・シティに緊急着陸するすることになり、下降を開始していた。 そのころ、ジャンボ機のすぐそばを自家用の小型ジェット機が同じ空港をめざして飛んでいた。操縦桿を握っているのは、ある大会社の重役スコット・フリーマン(ダナ・アンドリュース)だ。突然、彼が胸を掻き毟る。心臓発作だ。小型ジェット機は急カーブを描いてジャンボ機に接近、激突した。 前面ガラスが破壊され、副操縦士は機外に放り出された。機関士も即死、機長は重傷を負って操縦不能となる。一瞬、パニックになるナンシーだが・・・ その2: 恐怖に押しつぶされそうになりながら弱気と戦うナンシー 巨大なジャンボ機と乗客の命はナンシーの手に委ねられた。彼女は苦しい息の下から辛うじて言葉を押し出すステイシー機長の指図に従い、震える手で操縦桿を握りしめる。 一方、地上ではこの緊急事態のために関係者が急拠空港に駆けつけた。コロムビア航空の副社長ジョセフ・パトローニ(ジョージ・ケネディ)、パイロットでナンシーの婚約者アラン・マードック(チャールトン・ヘストン)。そして空軍の軍人たちだ。 アランは無線でジャンボ機のナンシーに話しかける。 「ナンシー、アランだ。落ち着いて私の指示に従えば、何の心配もない。いいな」 「よく聞こえないわ」 「落ち着くんだ、ナンシー。いいな」 「いいわ」 「一度、方向転換をする、280度だ。速度を落とさないようにゆっくりと。まず自動操縦装置を切れ。操縦桿に両手を置くと左の親指にボタンが当たる」 頷くナンシー。 「押せ!」 「押したわ」 「今から君が機長だ。コンパスはどの方角を?」 「”S"を指してるわ」 「コンパスの数字を見ながら280度を指すまで操縦桿を回す」 「いいわ」 「右へ回せ、回し過ぎるな、水平儀をよく見て」 「見てるわ」 「よし、その調子だ。高度計は?」 「8000フイートよ」 「この先に標高13000フイートの山が・・・高度が低すぎる」 と、横から副社長のパトローニが云う。アランが頷き、 「ナンシー、操縦桿をゆっくりと手前に引くんだ、ゆっくりと・・・」 上昇をはじめる機影。もはや一刻の猶予もない。 ジャンボ機を救う方法はただ一つ。それは激突の際に鼻先にあいた穴からパイロットを乗り込ませることことだった。 直ちにジェット・ヘリコプターがアラン、パトローニを乗せて飛び立った。数千フィートの上空でヘリコプターをジャンボと等速にしてロープを渡し、ジャンボの破壊した穴へ降下しようというのである。 想像を絶する危険な任務は空軍のアレクサンダー少佐が試みることになった。ヘリ搭乗員、そして唯一の生還の望みを託したジャンボの乗客が見守るなか、ロープを巻きつけた少佐は宙に体を泳がせながら徐々に747機に近づく。だがジャンボの窓枠を握んだ瞬間、衝突のショックで裂け、風にあおられていたジャンボの外側の金属板が少佐の命綱のフックをはずした。 瞬間、少佐の体は吹き飛ばされ、機外に消えた。空港に戻って態勢ををととのえ直す時間はなかった。反対するパトローニを制して、アランは自らジャンボに向かった。思わす手に汗を握る場面が続く。漸くアランが機内に入りこむ。 だが、まだ安心はできない。無事に着陸できるのか? その3: 最後の最後まで観客をひきつける手腕は見事といえよう オールドファンにはたまらない懐かしい役者が揃っている。チャールトン・へストン、カレン・ブラックはともかく、グロリア・スワンソン、マーナ・ロイ、ダナ・アンドリュースとくれば応えられない。今の若い人には”それがどうしたの?”と言われそうだが。 同じパニックものでも、安心して見られるこんな映画の方がいいと思う。階段下の客室に姿を現したナンシーを乗客が拍手で迎える場面は心が熱くなる。 1974年 アメリカ・カラー 監督 ジャック・スマイト 出演 チャールトン・ヘストン カレン・ブラック ジョージ・ケネディ エフレム・ジンバリスト・ジュニア スーザン・クラーク ヘレン・レディ リンダ・ブレア マーナ・ローイ グロリア・スワンソン ブログランキングに参加中です 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アメリカ ・ パニック] カテゴリの最新記事
|