乗客多数の命がかかった着陸機は・・・『 エアポート24時』
雷雨によってロサンゼルス国際空港、着陸不能! 多数のジャンボ機がフェニックス空港に臨時着陸する中、更に最悪の事態の停電が発生。燃料切れ寸前の為、ジャンボジェット機はもうどこにも避難できない。この緊急事態を回避する為、呼び出された男ジャックは、かつてシカゴ航空管制官として活躍していたが、一瞬の判断ミスにより174人の犠牲者を出す大事故を引き起こした張本人…。「24」のキーファー・サザーランド主演! 秒刻みのサスペンスが展開する航空パニックアクション大作! フェニックス空港着陸不能! 上空には燃料切れ寸前の無数のジャンボジェット機が! この最大・最悪の危機を救えるのは“ジャック"お前しかいない・・・その1 一瞬の気の緩み それが致命傷になりかねない航空管制官の仕事”アメリカでは毎日20万機以上の航空機が200万人以上の乗客を乗せて飛び回り、それを監視する航空管制官は3000人に満たない。彼等が最も恐れるのは、全力を尽くしたにも拘わらず、目の前のモニターから機影が消え、空しく無線に耳を傾ける時を迎えることだ”このナレーションから始まる映画は、いきなりジャック(キーファー・サザーランド)の大パニックからスタートする。174人の犠牲者を出した飛行機事故、彼はトップ管制官を辞め、今は管制官ゲームの世界に隠れ住んでいた。彼を誘い出しに来たのは、かっての上司PC(ブルース・マックギル)だつた。「お前ほどの男が航空管制ゲームで満足しているなんて、信じられん」「いい金にはなるし、みんな喜んでくれる。今に子供たちのヒーローさ」「早く現場に戻ってくれ、人手が足りないんだ。マーフィは引退したし、ロビンは産休だろ、困ってるんだ」「PC、分かってくれ。俺は現場に戻る気はない」「ウンというまで、何度でも口説きにくる。せめてクリスマスの間だけでも・・・」「何度云われても変わらんよ」PC,首を振って帰って行く。その2: 大晦日の夜 管制塔はパニックの様相を示し始める嵐が接近し、空港を閉められた50機がフェニックス空港に受け入れを求めてくる。おまけに時々、停電まで発生、モニターが消える。人手は足りない。どうすればいい。その時、ジャックがPCの要請に答えて管制室に入ってきた。「この空域を頼む」とPC。ジャック、機の誘導を開始する。モニターを見て指示を出し続ける。画面の機が重なるように見える。墜落時の光景が甦る。頭を振るジャック。外に出るジャックをPCが追いかけて、「待てよ、帰るのか」「やっぱり来るんじゃなかった。無理なんだよ、俺には」「ちゃんとやってるじゃないか」「慰めはよしてくれ。分かってないんだな」「わかってるさ。帰るなよ、何でもいいから手伝ってくれ」「事故を思い出すんだ、集中できない」ジャックはトラウマに悩まされていたのだ。「馬鹿な、逃げ出すのか?」「逃げだすんじゃない!」新人のジュリアがジャックを見つけて話しかける。「さっきはどうもありがとう。今夜はいそがしすぎて、何がなんだか自分でもよく分からない。現場で働くのがシュミレーターで勉強してたのと、こんなに違うなんて」「君ならちゃんとやっていける」「教官がこんなことを言ってたわ。管制官はスポーツ選手に例えると野球の選手に似てるんですって。大事なのは、ボールを打とうとせずに、ただ打つことだと」「そのとおりだ」「管制官の仕事、好きだった?」「最高の仕事さ、誇りを持てる」ジャック、管制塔に戻って仕事を再開する。再び停電が発生。原因究明に時間がかかるが応急処置で難を免れる。機は次々に無事に着陸する。ラッシュは過ぎた。時刻は24時、PCは全員で乾杯する。無事に新年を迎えたのだ。その3: 残りの1機に落雷が落ちて電子機器は故障 大ピンチが起きるその時、残りの1機から管制塔に電話が入った。「こちら、トランスガルフ47だ。電子機器がすべて故障、無線も駄目、旋回不能だ」「落ち着いて対処してください。乗客、乗員は何人ですか?」「今、チェックしてる」トランスガルフ、よく聞いてください。エンジンを片方に絞って旋回してみてください」「了解。やってみる、1.2,3」「旋回したわ」「何度だ?」とジャック。「23度だ」「よし、すぐ計算する」着陸場所をめぐって論争する管制官。すべては乗客の命がかかっているのだ。果たしてトランスガルフ47はフェニックス空港に無事着陸できるのか。緊迫度はいやが上にも高まる。そして待ったなしの時がきた。管制室では毎日のように、間違いが許されないやり取りがなされているのだ。彼等に感謝しなくてはなるまい。1998年 アメリカ・カラー 監督 リチャード・ハワード 出演 キーファー・サザーランドブルース・マックギル ロバート・ショーン・レナード クリスティ・スワンソン人気blogランキングへ