テーマ:スペイン語のお勉強日記(327)
カテゴリ:スペイン語
今日から私の週1のお稽古事が始まりました。
お稽古事、っていうと謙遜しすぎかもしれませんが、スペイン語を通して日本語や日本についてを学ぶクラスです。 メンバーは私を含めて女性5人でした。 クラスは当初様子を見て日本語とスペイン語半々、ということでしたが、全員の反応がよかったので基本的にはスペイン語で行われることになりました。 先生はメキシコ人なのに日本語指導経験が豊富なせいか私達よりはるかに日本語についてよく知っています。 また、スペイン語と日本語の背景にある違いについても随時指摘があります。 たとえば相槌ですが、日本人はとりあえず人が話していることに自動的に相槌を打つけれど、スペイン語でそれをやると変だと。 聞き手が黙ってうなずいてばかりいたら、話し手は「この人、私の話に興味がないのかな」と思ってしまうそうです。 確かに、スペイン語で誰かが話しているときに全員が黙ってうなずいて聞いているという場面は見たことがないなあ。 先生は私の自己紹介を聞いた後、「日系人と言っても通用するんじゃない」なんて言ってくれましたが(笑)、その後(これは自分では気づかないことですが)日本語で話しているときとスペイン語で話しているときの態度やしぐさが違うことまで指摘されました。 うーん、確かに日本語だとなかなか遠慮して発言しにくいけれど、スペイン語のほうが気軽に意見が言いやすいというのはあるかな。 クラスの本題は最近の日本の若者の曖昧表現オンパレードの会話を外国人に解説するとしたら…という趣旨で若者言葉の意味不明な表現の意図と用法を一つ一つ分析していきました。 そしてみんなで気がついたのは、私達それなりにいい年した大人も結構いまどきの表現を使っているということ。 たとえば、~系(例文の中では「ゴージャス系」とありました)という表現ですが、全然若くない私ですら友達とのランチの約束のときに「今日は何系にしよっか?」「うーん、辛いもの系はちょっとパス。やっぱ今日は和食系かな」なんていう会話をしょっちゅうしています。 先生いわく、この「~系」は物事をカテゴリ分けするための表現で、これだけ一般的に用いられている現状から、正しい日本語表現として受け入れられる日も近いだろうということでした。 あと、「私的には」とか、並列のために用いるのではない「~とか」とか。 言語とは、固定された規則の体系ではなく、ある意味生き物なので、使われることによって変化していきますから、昔ではありえなかった言い回しも現代の人が違和感や誤解なく普通に使っているものであればそれは正しい表現ということになっていきます。 初日の2時間にして目からうろこの落ちる指摘がいろいろあり、これから自分の国の言葉や社会や文化について勉強していくのが楽しみです。 ちなみに、保育園で9時半まで預かっていただいた息子は、8時までは仲のよい女の子とパワー炸裂状態で遊んでいたそうで、私が迎えに行ったときは保育士さんに絵本を読んでもらっている途中だったのですが、最後まで読んでもらうと言い張って聞かなかったのでそのようにお願いしました。 その間、私は施設長と話をしていましたが、彼女の心配をよそに息子は他の子が帰ってしまって一人きりになり、時間が遅くなってもこれっぽっちも不安な様子を見せなかったそうです。 夕飯はおかわりをしてたくさん食べていたし、その後にはフルーツをたっぷり食べさせてくださったそうです。 来週以降慣れてきたら夜、お風呂にも入れてくださるそうです。 保育園の先生方や母の世話になりながら始めることにしたお勉強。 いろんな犠牲を払うだけの価値があるのかどうかも見極めながら真面目に取り組んでみようと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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