テーマ:映画館で観た映画(8576)
カテゴリ:スペイン語
今朝は寝坊をせずに計画を実行しました。
家から歩いていけるところにある映画館での二本立て。 一本目は『赤いアモーレ』。 ペネロペ・クルスがイタリア語で演じています。 ペネロペはハリウッドだと可愛いだけで演技はイマイチという印象がもたれなくもないですが、この映画では迫真の演技をしています。 (実際、イタリア・アカデミー賞で主演女優賞をもらったようです) ラブシーンや内容の関係からR-18に指定されていたような気がしますが、ヨーロッパ映画ならでは、ヌードがさらされても自然な感じです。 権威ある外科医できれいな奥さんがいて豪華な暮らしをしている主人公の男性がある日偶然であった貧しい女(ペネロペ)を衝動的に襲って以来、彼の表向きな立場からは見えない心の裏側にあった寂しさを満たしてくれるこの女性と密会を続け、次第に本当に愛しあうようになります。 二人は悲しい出来事により引き裂かれてしまいますが、外科医の心はいつまでも彼女のことを愛し続けます。 そんな過去のエピソードを、娘が自分の働く病院に急患として運び込まれてきて手術を受けている最中に回想するというストーリーの構造になっています。 こんな映画を見て最後には朝っぱらからちょっとだけ涙が浮かんでしまいました。 15分の休憩をはさんで観た二本目は、私の好きなガエル・ガルシア・ベルナル(まだ観てないけど『モーターサイクルダイアリーズ』でゲバラの役をやったメキシコ人の俳優です。メキシコ映画"Amores Perros"を観て気に入ってしまいました♪)が主演する『ブエノスアイレスの夜』でした。 今日の本命はこちらだったのですが、この映画もR指定が入ってます。 この映画はかなりヘビーでした。 アルゼンチンの軍事クーデターで捕らえられた過去を持つ主人公の女性(セシリア・ロス)は頭の切れるキャリアウーマンですが、冷徹な心を持ち、変わった趣味をもっています。 彼女は他人の情事を壁越しに聞きながら性的満足を得るためにカップルを雇いますが、ある男性の声に魅かれたため次回からは男性(ガエル)だけを呼んで官能小説を朗読させます。 何度かの壁越しの会話を通じてこの雇い主に興味をもったガエルは彼女と対面し、二人は次第に惹かれ合っていくのですが、彼らの間には驚くべき事実が隠されていたことが判明します。 この映画は舞台がアルゼンチンなのでガエル始め登場人物はアルゼンチンのスペイン語を話していますが、セシリアだけはスペインに20年も住んでいるのでスペインのスペイン語を話します。 映画の最後の方に彼女が彼にセーターを渡して「はい、これセーター」と言うところで、彼女は"jersey"という単語を使うのですが、通じなくてガエルが"que?"と聞き返すと、彼女は"sueter"と言い直します。 このやり取りに込められた二人の間に流れた時間と距離の隔たりを感じることができるのは、スペインとラテンアメリカのスペイン語を理解する人たちの特権かもしれません。 ファミリーで鑑賞するにはお勧めできませんが、もし興味のある方は、是非ビデオでご覧ください。 日なたでリニアモーターカーの模型を握り締め、気持ちよくお昼寝しているなと思ったら… 私が立てた物音に反応してこんな姿に様変わり! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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