テーマ:スペイン語のお勉強日記(327)
カテゴリ:スペイン語
今日は仕事もほぼ定時で終わったので、一度家に帰ってから自転車でクラスに行ってきました。
今日のジャンルは文化ですが、今日扱ったのは日本語のローマ字表記の方法について。 日本ではヘボン式表記が一般的(※パスポートのローマ字表記に採用されています。こちらをご参照ください)ですが、スペイン語圏の人に日本語の読みを説明するという目的に限定すると不便なことが多々あります。 たとえば、スペイン語ではHを発音しないので、花火を"Hanabi"と書いても「アナビ」になってしまうわけで、それならば"Janabi"と書けばいいかというと(実際そのように表記しているスペイン語で書かれた日本語に関する文献もあります)ヘボン式に慣れている人から見ると「ジャナビ」になっちゃうし、もっと言うならラテンアメリカ人なら「ハナビ」となるでしょうがJの音を喉を鳴らして発音するスペイン人に読ませたら日本語の「ハ」の音にはならない。 訓令式なら読む人の言語に左右されにくいという意見も見逃せませんが、たとえば「千葉」を"Tiba"と書くことになるので英語圏の人が見ても日本人が見ても「ティ(-)バ」になってしまう。 (ヘボン式と訓令式について知るにはこのページなんかも役立ちそうです。) Colegio de Mexicoが発行したテキストには、光源氏を"Guendyi Jikaru"と表記したものがありました。 「ゲ」をgeと書くと「ヘ」(例:gente)の音になってしまうので区別するためにはgueとしなければいけないのはわかります。 スペイン語には「ジ」の音がないために、jiだとヒになってしまうし、yiの組み合わせは存在しないし… ("All'i"のようにll'iと書けば大概の人は「ジ」と読んでくれるでしょうが、本来llの音は「流音」であり、濁音ではないんですよね…) とやっていくと、スペイン語圏の人にわかりやすい表記を作り出すことはできますが、非常に限られた人にしか通じないし、このようにやっていくと極端な話すべての外国語に対してそれに合わせた表記システムを作らなければならないことになってしまいます。 それに、光源氏もそうだけど、源頼朝は"Minamoto(no) Yoritomo"なのか、"Yoritomo Minamoto"(←私の解答)みたいに西欧人にわかりやすいようにファーストネーム(nombre de pila)、苗字(apellido)の順がいいのか?? あとは、日本語の「お茶」とか「お箸」、「お弁当」は"Ocha", "Ohashi", "Obento"なのか、"Cha", "Hashi", "Bento"なのか、"O-cha"のようにしたほうがいいのか、さらには"Bento"は"Bentou"がいいのか、oの上に^みたいな記号をつけたほうがいいのかなどなど、日本語のローマ字表記の仕方にはものすごくばらつきがあります。 世界中すべての人に通じる共通した表記システムを作るとしたらどうするのがよいのか、といったことを次回までに考えていくことになりました。 ちなみに今日の授業は日本人の先生の担当でしたが、なぜか先生も生徒もほとんどの部分をスペイン語で話していました。 息子をお迎えに行ったら、今日は9時過ぎまでお仲間がいたようです。 3歳児の女の子と仲良くお風呂にも入り、たくさん遊べて楽しかったみたいでした。 昼間の職場でもそうでしたが、家に帰ってきてもすぐにJR福知山線の事故のニュースに目がいってしまいます。 車は危険が伴なうけれど電車なら安全、という考え方は妄想だったと思うしかないほど恐ろしい事故でした。 たまたまあの日、あの時間に、あの車両に乗り合わせたというだけの偶然にめぐり合ったあんなにも多くの方々が一瞬にして、またどれほどの苦痛を味わった末に命を落とされたかと思うと、心が痛むと同時にぶつけようのない憤りを感じます。 亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、残されたご家族の方々に少しでも早く心の平静を取り戻していただきたいと願います。 また、負傷された方々には一日も早い回復をお祈りいたします。 合掌。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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