ごはんぢから　～武蔵野婦人の厨房から

中秋の名月でーす。

忙しいとついいろいろ忘れてしまうのだけれど
ま、カンタンにできるところで、せめて食卓になんか乗っける。
そんなことであわただしい日々をどうにか生き延びてる気がしますー。

ってなことで、こちらは去年作ったお月見のまるまるごはん＞笑

上新粉のお団子って、意外と作るの簡単ですよね。
ただ、昼間あわただしくしているので、作るのはどうしても夕方以降。
お団子だけお供えして優雅にお月見なんてやってらんねえよ、ってわけで
そのままごはんにしてしもた一品＞あははは。



主食はだんごじゃ！
文句あっか。


ついでに、ぜんぶまるまるとしたものにしてしまえ、というわけで
おかずはシュウマイにして、積んでみた。
あとは大学芋。
お団子用に、しょうゆ、きなこ、メープルシロップを完備。
まるまるした気分で、つんつんつついてごはん食べて
月見だ、月見だ、とお月さんでも見て、風呂入って寝れば結構しあわせ。
残った団子は、串にさしてグリルで焼いてみたりして。
子どもって、意外とこういうバカげたごはんが好きだなあと思います＞うちはね。

こんなとき、今の暮らしの平和をしみじみ思います。
こういうあほくさいイベントを決して一緒に楽しめなかった元夫が
もしこの場にいたら、「これだけ？　何考えてるの？」と一気に
食卓は険悪な雰囲気になったことでせう。
何かにおびえながら作るごはんは、おいしくないのです。
そんな日々からどうやっても抜け出せなかった長い長いトンネルの時代。
この時代に、私のごはんぢからは決定的に萎えて後退しました。

ごはんぢからが戻っているのは、元気にしあわせになった証。
よかった、私って格段にしあわせになったんだなあ。
ごはんってさああ。
やっぱり楽しくないとね！
むふふふふ。もっといっぱいしあわせを積み重ねよう！


ってなことで、今年のお月見。
…だったんですが、いろいろ重なって帰宅が遅くなって
しかも帰宅したらもうへとへとで、到底だんご作ってる場合じゃない！
であった今年の月見。
夕食どうしようかー、と途中電話してみたら
息子のリクエストは「あんまり食欲ないし、もう夏も終わりだし
そうめんが食べたい！」でした。

乗り換え駅ででっかくておいしいコロッケを調達。
そうめんとコロッケだって、立派なごちそうです。

しかし。
今日は月見だぜ。
せめてなんか丸いもんを！！！！！


…ということで、今年は新じゃがの丸揚げで、月見団子の代わりといたしました。
あはははは。
ま、いいじゃん。みかけは似てるよ＞色が違うけど。




今日ね、犬の散歩に行ったら月がよおおく見えたよ。
…と息子。
そうだね、月見だ月見だ。
じゃがいも食え。

今年も月がきれいに、楽しく見れてよかった。
お月見を忘れずに
月を見上げて、きれいだなあと思えて
こんなささやかな普通のごはんを並べて
それでも、そんなごはんがおいしいと思える。

この暮らしは、私が自分で手に入れたくらしで
だから、とってもとっても大切。

ごはんぢからって、ごちそうが作れるってことじゃないんだと
しみじみ思います。
当たり前のごはんがおいしく食べられるしあわせ。
お月さん、ありがとう。
ごはんさん、ありがとう。


あー、団子も食べたいから、今日か明日にでも作ることにしまーす。
ほんとの満月は明日だっていうしね！