富士登山
土曜日夜8時から日曜日午前10時30分の間で14Kmを歩いてきました。13時間30分で14Km?と、お思いでしょうが、これが私のこれまでの人生で最大のつらい時間でした。それは富士山に登ってきたのです。頭にライトを点けての夜8時の富士宮口5合目から出発です。はじめはゆっくりゆっくりでした。6合目の小屋まではすんなり着いたのですが、女性のSさんが気持ちが悪くなってしまい、5歩進んでは休み、また5歩進んではまた休み、途中リュックを持ってやったりという状態で上がっていったのですが、7合目でダウン、ここで待っていると言うことで私たちは進んでいきました。次が8合目小屋だと期待して上っていったら、元祖7合目小屋と書いてありがっかりしてしまいました。9合目で軽く仮眠を取りましたが、持って行った物を全部着込んだのですが、それでも寒いこと寒いこと、あまり仮眠が取れなかったので出発しました。途中軽い高山病で心臓がぱくぱく、息は荒く、頭も痛いという状態でしたが9合5勺小屋を過ぎたあたりから混んできて休み休みの進行だったのでどうにか午前4時過ぎに頂上へ着くことが出来ました。そこから御来光を見るためにあっちに行ったりこっちに来たりと薄暗い中、迷いながら場所を確保しました。だんだん朝焼けが濃くなり明るくなってきました。水平線上に山並みか雲か解らなかったのですが、その上の部分が赤くなってきました。回りで雲の部分が明るくなっていたのでもう日が出ていると騒ぎ出していたのですが、突然先程書いた赤い部分の所から御来光が見えてきました。思わず合掌。しばし御来光に感動した後、左回りでお鉢巡りをしました。途中久須志神社の小屋のあたりが大渋滞、よく見たら河口湖口からの登山客が列をなして上ってきていました。小屋の風当たりの少ないところで朝食。20分くらい休んでから出発、結構高低差があって息が荒くなってしまいました。剣が峰の手前で西の方を見ると陰富士がきれいに見えていました。剣が峰は渋滞で30分待ちぐらいかかりそうなのでパスして回ってきました。下りは固い岩場で直接足に衝撃が来て、なかなか辛いものがあります。登りの時は足元しか見えなかったのですが、明るくなると急斜面が良く見え余計恐怖感が増します。降り始めは良かったのですが中腹あたりから頭が痛くなり歩くのが辛くなってきました。途中7合目小屋で休んでいてすっかり元気になったSさんと合流して、どうにか3時間40分かかって5合目に到着しました。よくパンフレットなどに予定時刻が載っていますが、それより大幅に遅れたのは初めてでした。辛い登山ではありましたが、上るときの星空(天の川・北斗七星)のきれいだったこと、御来光の感動、下るときの景色のすばらしさ、富士宮の焼きそば、ほったらかしの湯と楽しいこともいっぱいあった2年越しでの念願達成の富士登山でした。