6/28(日) 松ヶ峠迷走
こういう山行もたまには仕方がない。ルートを間違えて放浪し、ヤブを目の前にしてギブアップした。今回の予定ルートは王泊ダムの東にある滝山川と丁[ようろ]川の分水嶺。この分水嶺は、加計の街から五輪山、安中山、僧ヶ墓と北上し、(仮称)松ヶ峠、芸北文化ランドスキー場のある板尾山、枕峠を経て929ピークで陰陽分水嶺に達する。加計から松ヶ峠までは歩いている(10/26,3/29,2/8)ので、今回は松ヶ峠から枕峠を目標に歩いた。8時40分、スーパー林道の松ヶ峠を出発。南の僧ヶ墓に向かったときは残雪があり、木々も葉を落としていたので山の林床まで見通せたが、今は青葉の盛りで山が迫ってくる感じだ。梅雨前線が北上する予報とは裏腹に強烈な夏の日差しが落ちている。峠から南は芸北・戸河内の町境だったこともあり何となく踏み跡らしいものがあったが、今日のコースはそれらしいものがない。複雑な稜線を注意深く辿る。【伐採地が現れ、南の僧ヶ墓924m(左奥)が見えた】9時40分に764ピーク。東に向かって下る。ここから迷走が始まる。地図では読めない沢が入っていてここで勘違いして南に逸れたようだ。樹林の中の平らな地形を彷徨っているうちに伐採地に出て周囲を確認すると、一つ南の尾根に上がっていることが分かった。尾根を登ると先ほど歩いた稜線に逆戻り。10時40分に再び764ピークに戻った。丁度1時間のロスだった。今度は間違えないように下ると伐採地に出た。伐採地の若い植林の中を行くルートが確認できる。【若い植林地】伐採地の中の道を辿っていくと林道の終点に出た。予定のコースを辿るには桧の植林の中を行くことになるが、3mほどに育っている桧の周りはヤブが茂っていて、ほとんどがヌルデと白い花をつけたノバラのようだ。容赦ない陽射しと暑さは我慢できるが、イバラとカブレの海は強烈だ。短期間なら兎も角相当の距離がある。迷って1時間ロスをして先が長いこともあり、今日は白旗を揚げることにする。縦走を断念して今回のルートから外れていた794三角点(点称松ヶ峠)に登り、スーパー林道に下山した(12時50分)。【点称松ヶ峠から行く予定だった山々。遠景は県境の天狗石山、阿佐山など】【ヤマボウシがたくさんあった】