[父のこと]の記事一覧 | さくらんぼの想い

ひとくぎり

今日は父の七七日法要と納骨だった。朝早く出なくてはならずバタバタイライラしたが、これはもう、恒例行事（苦笑）。（だって、バスの時間に間に合わないのに洗濯を干すのくらい、おばあちゃんに頼んだっていいじゃん。遊びに行くんじゃないんだし・・・。）バスに間に合わなかったけど、息子もがんばって（前半ぐずぐず）駅まで歩いてくれたしね。さて、三十分ほどの読経の間、走る走る回る回る・・・二歳児。ま、父よゆるせ。昼食の時には様々なお笑い発言に私の伯母に大笑いされる二歳児。お昼寝しそびれ電車の中でも絶好調な二歳児。でも我慢できずに五時から寝る二歳児・・・。終始、目立たずいい子にできるようになったなぁと感心した四歳児。あ、育児日記じゃなかった。とにもかくにもこれで一区切りだ。子ども達にも疲れさせてしまったがいい経験にもなったかな。これから時々はお墓参りもしようね。

検査結果

病院に、父の突然の病気の原因を聞きに行った。入院時に可能性を示されていた「肺炎球菌」による敗血症。それに伴う多臓器不全とのこと。放射線治療は直接原因ではない。老人ホームなどではインフルエンザと共に予防接種を受ける種類のそこいらへんにいる菌だそうだ。体力や免疫力の低下している場合希に父のようになるらしい。母の時にはとにかく死が辛くて後で「結局どうしてなんだろう」と不完全燃焼の感があったので今回は納得の行く説明が欲しかったのだがとりあえず原因がわかってすっきりした。

ご報告

まずは温かいコメントを下さった皆様、ありがとうございました。色々とご報告したいことは山盛りですが、既に日常（内職もね！！）が戻りバタバタとしているため、簡単に・・・。父は22日に荼毘にふされました。四歳と二歳はそれぞれに何かを感じてくれたと思います。特に息子は、様々な段取りを何度も確認し、事実としては、きちんと認識し受け止めた様です。まだ感情面では、理解していないと思いますが、父親と一緒に祖父のお骨を拾い、妹には「じいじにはもうあえないんだよ」などと説明しています。がんセンターに連絡すると、色々と症状を聞かれた後、「う～ん、それにしても症状の進むのが早すぎるね。もし原因がきちんとわかったら（運ばれた病院での検査結果がまだでない）また連絡ください。」などと言われたけれど実は私は父の意思が大きく作用したのではと思っています。本当に気が短い人で、とにかく「待てない」人でしたから。実に父らしい最期だったのでしょう。私としては、葬儀までに間がありその間には今の家族とのごたごたばたばたがあり、でもそれを乗り越え、主人ともじっくり話ができ、きちんと脳内処理できた感じです。もしドタバタと物事が進んでいたら色々と取りこぼした感情などがあったかも知れないけれど・・・。実は何人かは気付いておられた様ですが、亡くなった後に病院に駆けつけてくれた主人との事が大きかったです。ごく身内の死を経験していない主人としては何と慰めていいかもわからず、父の後添えに対する遠慮や、緊張などがあり私には厳しい顔しか見せてくれていませんでした。でも、色々とあったおかげで主人にその想いをぶつける事ができました。私も、妙に物分りよく主人の気持ちを察していたのでその「時間」がなければそのまま過ぎてしまいいやな孤独感を持ち続けていたかも知れません。今ではやはり、一番の味方は主人であり、子供たちだという事をしみじみと実感し、自分自身の幸福を味わっています。父としても、兄と母に迎えられきっと楽しく過ごしていることでしょう。実は兄のことは、今まで封印していました。でも母も父も逝ってしまったことで私自身の親への責任がなくなり不思議と冷静な気持ちで兄の事も含めて、懐かしく家族四人であったことを思い出したりしています。今日は古い写真をひっくり返しました。目的は母のまともな写真を見つけて父の遺影と並べることだったのだけれど兄やらなんやら、色々と懐かしい写真をまだ帰宅しない主人が帰ってきたら見せようと選んだりしました。あと、改めて思ったのは一番悲しいのは、遺された父の奥さんでしょう。私は彼女の涙を、冷静に客観的に、見つめていました。そしてどうしても共感とは違うものを感じました。悲しさの中には自分自身に対する不安も大きいでしょう。その不安感が、今の私には、ない。それをすごく感じたのです。両親ともに看取ったことで本当に不思議なほどホッとしています。もちろん、遺された父の奥さんや身寄りのない伯母（父の姉）、主人の両親など、実際には面倒みなくてはならなくなるかも知れませんがそれはそれ。自分自身の両親の事は済んだ、その、なんというか一種の達成感なんでしょうかね。家族には恵まれなかった私の財産は友人です。今回の葬儀でもたくさんの私の友人が助けてくれました。久しぶりのテンポの良い会話もストレス解消に役立ちました。父のことを直接知っていて、中には一緒に飲んだりしたこともある古い友人たちが、父の死を悲しんでくれました。とりとめもなくなってきたので、最後に。かわいいかわいい孫たちを、どうかいつまでも見守ってくださいね、じいじ。

やはり・・・

はじめに・・・昨日、コメントいただいた方々、ありがとうございました。まとめてですが、お礼申し上げます。そして・・・やはり予想通りというか、願いかなわずというか、今朝、十時前、父は母と兄のいるところに旅立ちました。実は兄が他界したときにお世話になり、今ではお墓もありお付き合いも二十年を越し、大変心の支えになってくださっている菩提寺がありがたいことに私には存在する。母の時もそうだったが父も病院から直接安置していただき阿弥陀さまの元にお預けし安心して一旦、自宅に帰宅したのだ。明日は息子のマラソン大会。通常の一日を過ごす。そしてお寺の都合ではあるが、日曜、月曜と通夜告別式を行なう予定。またゆっくり記録しよう。今日はとりあえずここに報告しておこうと思う。

楽しいランチ♪・・・急転直下

やはり今日のうちに書いておこう。今日はランチをシングルハウスチカさんとお約束♪娘も連れてルンルン。ごくごく近所の中華に案内して娘の奇行にも笑って流す大人（私より確かだいぶ若い）で気配り上手で理知的なチカさんとの会話はとても楽しく、久しぶりにリフレッシュした感があります。ちなみに娘の奇行とは・・・私のランチに付いていた杏仁豆腐を「まじぇまじぇ・・・おいしくなるよ～」（でもおしゃべりしたいので、放っておいた）と、思いきや！！いつも「お前には負けん！！」と気負っている母であったがついつい目を自分の麺に注いだ瞬間にやられた。なんと杏仁豆腐をチャーハンにかけたのだ。叱ったあとで「しちゅーごはんにしてごめんなしゃ～い」だそうだ。・・・脱力・・・。それでもお家で笑のネタにしてくれるというチカさんに救われ、楽しいランチだったのだ。帰宅後留守電に気付く。父の配偶者から。再度の電話を待つと「実は救急車を呼んで、入院したの。」とのこと。・・・詳しいくだりは省くが要するに今現在、父は危篤状態。重症肺炎にかかり、多臓器不全の兆候。意識はあるが、割に早くから総入れ歯の父。入れ歯をはずされたこともあり、意思をうまく伝えられない。ただ、病院にかけつけたものの、搬送時からは落ち着いたらしいので私は帰宅しチカさんにいただいたお風呂クレヨンで子ども達に埋め合わせしようとした矢先に病院から電話。「血液の状態が良くない。透析するので承諾を。」とのこと。それでも今晩来る必要はないとのことだったので明日朝、息子を送ってから行くことに。で、お風呂では思いっきりクレヨンで書き書きさせて子ども達も満足した。チカさん、ありがとうね。主人も早く帰ってきてくれた。（テレビばかり観て、いつもと変わらないけど。）う～ん。正直、覚悟している。口に出してはいえないがかなり危ない状況にあることは病床の父の姿で、この目で確認した。フシギな冷静さを持っている自分にややとまどっていたりする。ただ、父に対してベストな事をしてあげたいな。本当なら孤独に見送っていたかも知れない父。今の私には夫と子ども達。「家族」が付いている。他の心配は色々とあるけれど更に言えば息子の送迎に二つ返事で協力してくれる友がいる。子ども達の面倒を見てくれる義両親がいる。父の側には妻がいる。色んなことに感謝する。父にもこの気持ちを持ってもらいたい。もちろん何より、回復してくれれば嬉しい。ただね、そうは楽観的になれないのだな。多臓器不全を起こしている以上、治っても以前と同じには難しいと思うし。とにかく、明日、また父と向き合ってこよう。

岡田真澄さん死去

ニュース速報を、ＰＣを開くなり見てしまった。実は父も同じ食道ガン。父が全摘手術をすすめられた後で岡田真澄氏も手術したと報道されていた。ずいぶん大きな手術なんだなぁと思ったものだ。その手術を受けず放射線治療を選択することができ、今は味覚が麻痺してしまった事（後遺症だが、治るかもしれないし、長引くかもしれない）で、食欲もなく、本人、あまり元気とはいかないがとにかく生きている。感謝しよう。

孫のお見舞い

本当はガンという病気の性質からも幼児はお見舞いご法度だろうと子供たちにお見舞いさせることは考えていなかった。でも、治療計画を聞くと月曜からの抗がん剤・放射線治療とのこと。病院は広々していて他の患者さんに迷惑かけるのも最低限で済みそうだし日曜なら比較的医療行為自体が少ないだろうし治療が辛くなってからでは会わせられないし孫の顔が一番の薬かなぁと思い立ち主人に相談して一緒に行くことにした。案の定広々したロビーなんかは走り出す二人。でもガラーンとしているのでまあ許す（笑）。出掛けに五分くらいで息子に「じいじ」の顔を書かせた。とっても嬉しそうなじいじであった。しかししかし・・・抗がん剤の投与計画書のコピーを主人に頼むと売店まで一緒についていった息子。戻ってきたときにはヘンな歩き方・・・。もらしてしまったのだった。コピーを終えて振り返ると足元に水溜りを作っている息子がいたそうだ。今回は直前にも何も言えなかったらしい。後でよく考えたら病院という雰囲気もあったしお父さんはお仕事（コピーだけど）してる風だったろうしいいそびれていたのかも。その時だけはあまりしつこくトイレに誘ってあげなかったなぁと反省した。雰囲気や状況が変わったらまだまだ気をつけてやらないといけない。ところで教訓。靴下も替えを持とう（笑）。（えっ？あたりまえ？）

入院しました

実は本当は20日あたりに入院の予定が事前の検査で「肺に影が！」で延期。それは結局なんでもなく27日に入院の予定が今度はベッドが空かないと延期。で、突然昨日電話があり今日から入院となった。子供たちとの予定があったのだがここはちょっと譲ってもらって入院に付き添う事にした。これからの治療計画や説明を一緒に聞いておかないと私が導いた治療方法なので非常に気になるところだ。今日入院したが明日入院でも良かったかもという日程。まあ、ベッドを空けておけないんだろうなぁ・・・。本格的な治療は月曜からとなる。一週間の入院のあと三週間の通院での放射線照射のあと、一週間の入院。二回の入院期間中に抗がん剤を投与。というスケジュール。間の通院期間も入院したいのが本音。でも医師の言葉。「その間、ベッドが一つ空けば二人助ける事ができるんですよねぇ・・・」。その言葉は非常に重く心に響いた。「がんセンター」病院全体が不治の病（今はそうでもないが）との闘いを強いられている所。明るい雰囲気や軽快な口調とは裏腹の緊張感を感じた。でもホント、病室も明るく全体に重苦しさのない非常に感じのよい病院だ。また追々様子を見に行こう。

セカンドオピニオン・・・そして

今日、柏（のはずれ）の「国立がんセンター東病院」に行った。実の父の受診に付き合ったのだ。昨年９月にたまたま偶然初期で見つかった「食道がん」。幸い内視鏡での手術で切除。１２月に検診で見つかった新たな腫瘍。１月に入り二度目の内視鏡手術。切除できたものの、粘膜下層に達していて「全摘出」手術を勧められた。素朴な疑問なんで今何もないのにそんな大手術を受けなくてはいけないか？・・・調べた。（ここ、「プロジェクトＸ」風に）まず食道がんの手術は外科手術の中でもかなりの大手術。食道の全摘出、のど、食道、腹部にある三箇所のリンパを切除。胃を持ち上げのどとつなぎ食道の代わりとする。・・・これだけ見ても術後の生活がまともでないのは容易に想像できる。なのに何故そんな手術を勧めるのか。まず食道がんは多発しやすく、根治するには手術しかない。医者は根治させたがる。かかっていたのは大学病院の食道外科。ここは指折りの腕を持っているらしい。医者は得意な方法をすすめたがる。というわけでセカンドオピニオン探し！ネットや書籍をいろいろと漁った。やはり手術はたいへんで、今年７０になる父には受けさせたくないというのが私の結論。父もできれば・・・でも放射線治療だと半年くらい通わなくてはと聞いたらしい。私の調べたところでは、最新技術であれば６週間とのこと。放射線治療も苦しいし副作用もある。だが治療が終われば元の生活に戻れるのだ。手術の場合はそうはいかない。更に、現時点でも手術した場合と放射線治療の場合の五年後の生存率（ちょっと怖い言い方だが、基準となるらしい）がほぼ同じらしい。そこで放射線に積極的な病院ということで「がんセンター東病院」をチョイス。かかっていた病院で紹介状をもらった。受診の結果。まず、父の場合は手術が一般的であることを強調された。それに再発のリスクについても。それは承知。でも色々と話をされたあとで医師は「でも、正直うちでは同様の症状では手術しません。更に年齢が８０歳とかなら、放射線もすすめません。ただし現状でも予防措置としての放射線治療が有効でしょう。」との話を得、治療期間も一週間ほどの入院を初めと終わりに、間の三週間は毎日通うという５週間とのこと。それくらいならがんばるか、と父もその気になり結局、こちらに転院してお世話になることに。父の家からは正味１時間半ほど、私の家からはちょうど１時間の距離。いざとなれば家に来てもいいよとは言ったがその方が気疲れするかな。実際には抗がん剤や放射線だって辛くないわけではない。でも、７０歳になって食べるものも食べられない状態になるのは本人も周りも辛かろう。手術はその先の人生のある部分を確実に奪う。この選択で父の寿命が縮まることがあるかも知れない。でも、それは誰にもわからない事だ。何を重視し、何を選択するか、持っている情報が多ければ悩むが、少なければ後で後悔するかも知れない。正直、長生きして欲しいと心から願っているわけではない。でも、余生を苦しんで欲しいとは絶対に思わない。冷たいようだが、言い方を換えるとつまり苦しみもがいているのに延命措置を取るよりは尊厳死を選びたい、そう思っているだけだ。この点は娘として父もそう思っていると確信しているが、近いうちに父の奥さんにも意思の確認をしないといけないかな。とにかく、母や兄の様に（多分）本人が納得いかないうちに死んでしまうという事が無いようにしたいのだ。余談今日はお留守番の息子、「おしっこ出ちゃった」ばかりで事前申告できなかったようだ。寂しかったのかなぁ。おばあちゃん曰く「おじいちゃんがあんまりプレッシャーかけるから・・・」と。明日はがんばろうね。じーじもがんばるよ。娘は外で転んで膝に擦り傷。お風呂で痛がるかと思ったらすでにかさぶたになっていて何事もなかった様子。新陳代謝が良くてうらやましい（笑）。帰宅後の二人の笑顔と寝顔に癒された。