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ご機嫌な毎日 <東京見聞録>

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翠川あやめ

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2010年03月19日
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カテゴリ:舞台・ライブ

 ちょっと用事があって早く会社を出ました。

そしてふらりと歌舞伎座へ。

まだ幕見が並んでいないので、時間もあるし並んじゃおうかなぁ・・・と。

 

 今回観たのは『石橋』

全然内容も知らないので、ちらしの裏を熟読。

この心がけ?で随分違います。

  

 舞台にずらりと並んだ義太夫。

バンドが舞台上にならんだミュージカルみたいなものです。

そしてセットはなく、演者も少ないです。

能の「石橋」をもとにしたので、シンプルなのは当たり前でしょうか。

(詳しくないのでこの辺でやめておきます)

 

 ストーリーは、宋の時代、寂昭法師が清涼山に入り、

石橋の前で樵と童子と出会い、由来を聴きます。

樵は文殊菩薩の遣いの獅子で、童子は文殊菩薩と言って姿を消します。

 そこへ諸国廻行修験者と近くに住む男が現れ石橋の奇瑞を話していると、

雷鳴轟、獅子と文殊菩薩が現れ、

咲き誇る牡丹の花と舞い戯れて、獅子の座へ戻ります。

 荘重な舞踊劇です。

 

  舞踊劇なので、一瞬眠いかも・・・と思ったのですが、

いやはやこれが結構面白い。

特に修験者と男のやりとりは、間抜けで面白く、

はじめ樵だったのが、次は獅子に変身したときの美しさ。

真っ白な獅子が早変わりで艶やかな衣装になり、

文殊菩薩も可愛らしく(子役です)。

牡丹・・・これも牡丹を持った10人近くが踊ります。

一斉に回転したりするのは、華やかです。

 

 4階からなので、役者の表情や細かいところは見えないですが、

やっぱり少しでもこの異世界に紛れこめるのは、嬉しい限り。

今回「石橋」だけなので50分くらいかな・・・700円というのはお手頃。

だからよく知っているのか、外国人の方が大半。

何だか旅に来ている感じ。

 日本人は一人で並んでいる方が多く、何となくお話したり。

そういうところも、一人旅をふらりとしているような気分になります。

 

 ほんとはもっと来たかったのに、来月で歌舞伎座も閉館。

4月の公演は売り切れということなので、

結局ロビーに入ったり、1階で観ることがないまま終わりそうです。

来月も1階くらい幕見したいなぁ・・・と目論んでおります。

 

 ちょっと歪んでしまいましたが・・・4階からの眺めです。

左端にちょっとだけ、花道が見えます。

だから花道を活用する演目は残念な感じになるのですが・・・。

歌舞伎座

 






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Last updated  2010年03月20日 09時29分14秒
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