ご機嫌な毎日　＜東京見聞録＞

　大沢たかお主演の舞台　『ファントム』　を観てきました。

ど平日にも関わらず、立ち見が出るほどの盛況ぶり。

他の日も立ち見券しか残っていないようで・・・

　ですが、私はH列。ということは８列目でじっくりじっくり観させてもらいました。

『ファントム』はロイドウェーバー版の『オペラ座の怪人』と違う、

怪人・ファントムの悲しみと純愛と純粋さを、

”怪人”ではなく、”人間”として描いた作品です。

　大沢たかおは、もちろんファントム役。

クリスティーンに杏。カルロッタは樹里咲穂。　ゲラールに篠井英介。

前回のキャストと一新しており、どんな感じか期待！

　やはり大沢たかおは男前。

喋り声と歌声は随分違って、低音も響きうっとり。

マント翻す姿もブーツもタイツも、長身を生かして様になります。

カルロッタは、前回大西ユカリだったのですが、

また違ったコミカルさもあり、やはり上手かった。

篠井英介も、存在感があり柔らかな物腰が良かった・・・のですが、

クリスティーン。

ファントムが心惹かれ人生をも変えてしまうヒロインですが。。。

申し訳ない、物足りなかった。

　ちょっと元気で明るい役どころは似合っていたのですが、

やはり身長が高すぎて、ファントムと並んでも大差がないのが、

ちょっと・・・・

そして何より、歌があまりあまり・・・・。

　ミュージカルなので、とても残念でした。

高音部もきれいに出ていたのですが、深さがないというか、

やはりこの役は「天使の歌声」なので、

正直顔より歌唱力のある役者さんに演じて欲しかったなぁ。

　もちろん杏さんはCDも出して、決してヘタではないのですが、

音量はまだまだ舞台向きではないと。

 　だからかな、拍手がかなり少なかったように思ったのは気のせい？

公演は始まったばかり、頑張れ杏ちゃん！！

　それにしてもこれは思い出のミュージカル。

３年前、東京に転勤しようと決めてとりあえず、

住む家も決まってないのに、この舞台のチケットを抑え、

残業が続いている日々で、まだ東京に慣れていなかった時に、

青山へ初めて行ったのもこのおかげ。

　あれからもう３年。

仕事終わって５分前に赤坂へ駆け込む・・・なんてワザが出来るようになるなんて、

あの頃は思ってなかったなぁ、と

ちょっと感慨深いです。

　しかし、今回の公演のチケットを抑えたのが３月！

よくまぁ、チケットを紛失せず公演日も間違えず、

何より忘れずに観れて良かったわ。。。

　１１月２２日まで　赤坂ACTシアターで　（立ち見席のみ）

　１１月２８日～１２月９日まで　梅田芸術劇場にて