脳科学してきました 茂木健一郎さん講演
日曜日の話になりますが、脳科学者・茂木健一郎さんの講演を聴いてきました。東京国際ブックフェアのでのイベントです。テレビでお馴染みの方なので、満員の場内。なんと、会場内に入りきらず別の場所で生中継されていたそう・・・。 ふわふわと髪をなびかせて登場の茂木さん。ベタに「わー、そのまんま」と思ってしまったくらい、そのまんまで、喋り方も早口で、たくさんの知識が溢れていて、矢継ぎ早に展開していきます。ああ、さすが頭の良い人だなぁ、と。 「読書推進セミナー」というお題目なので、本や活字の話から日本語についてなど、興味深い内容です。茂木さんは夏目漱石を崇拝しており、何度読み返しても新たな発見があると、本当の文学というのは、100年経っても読み継がれるものだと・・・。 文字より生の体験の方が良いと言われているけれど、実は生の体験がなければ、言葉生まれない。その凝縮が文字であり、文学である。距離を置いて書かれている・・・というお話は、頷くばかり。 活字の魅力というは、そういうものなんだなぁ、と改めて思っていました。 ところで、漱石なんて高校の授業で読んで以来、手に取っていない。高校三年生の夏は、受験勉強という名目で(国文科に行きたかったので)日本文学全集を片っぱしから読んでいたのですが、漱石はあまり好きになれなかった・・・なんだか暗くて。でも講演を聴いて、三四郎やそれからや坊っちゃんを読み返したくなりました。大人になって読むと、きっと違う見かたが出来るのかもしれないですね。 また、英語を勉強して欲しいと強く語っていました。(心臓を打ち抜かれるくらいどきり) 日本の良さ、たとえば「おまかせ」の文化について、英語の文献はほとんどない。それをもっとアピールするには、やはり日本語では難しいと・・・。 なんと、脳科学的には外国語の習得に年齢は関係ないそうです。バイリンガルは脳が強くなり、ボケ防止になるそうな。それにはある一定以上の習得が必要だそうですが。。。まずは、英語の本を読むように、と。そういえば、同時通訳者の米原真理さんも、本をたくさん読んでいました。チェコで小学生時代を過ごしたため、日本文学史についての知識が不足していたので、あらゆる本を読んだそうです。あわせて、ロシア語も忘れないようロシア語の本も。 確かに会話も大切ですが、文章を読みこなす力って大切ですよね。 ということで、脳をちょっと刺激してきました。英語かぁ。。。まずは、漱石の読みなおしの方が始めやすいかな。