『コラム絵巻』 20年の重み!!!
ふと昨日気付いたら、アクセス数が61,000を越えており、自分でもびっくり。あまりそういうところを気にしなくって、ただ毎日毎日書き綴って、それを読んでもらえるという有難さ。ブログはじめて680日という、2年弱の私がエラソーに言うのもなんですが、この人は凄い!! 中野翠著 『コラム絵巻』毎日新聞社 これは「サンデー毎日」に連載のコラムをまとめたもの。何が凄いって、連載が20年続いているということ!!20年…私と比較しちゃあなんですが、10倍の長さ!(失礼しました) 中野翠さんは、本当に好きなコラムニスト。「評論家ではない」とおっしゃっている通り、自分の興味あるものを、彼女の鋭い感覚と観察力で描ける人。 映画好き…で、今はかなり趣味が合わないけれど、それでも彼女の映画コラムは面白い。 20年を、事件・訃報・身の回り・映画に分けてピックアップ。事件などもう忘れてしまった犯罪などが、記憶の片隅から呼び起こされたり。 でも何より落語のこと、歌舞伎のこと、それらにまつわる訃報のことは…一度読んだ内容のものもしみじみとされらる。 最後にここ10年(2005年まで)の「映画ベスト10」があって、自分の観た作品と重ね合わせるのが楽しい。特に、90年代後半から私にとっては「映画暗黒時代」。年に10本ほどしか観てない年もあったので、特に参考になりました。 あとがきに「物書きは孤独な作業」で、ふと読者から反応があると嬉しい…とあり、うんうんとうなずくことしきり。 中野翠を未読の方も、是非一度体験してみてください。