ポ・ト・フの準備とピアット・ウニコ
これは、牛すね肉(国産牛)です。5キロ近くありますね。 基本的に赤身の肉です。白いところは、脂ではなく筋や腱です。(だから、コラーゲンがたっぷり!)このように3本くらいに分けて糸で縛り、前日に取っておいた鶏がらスープで柔らかくなるまで煮込みます。ただ、出し殻のようになってしまわないように煮込みすぎは禁物。それから、強く沸騰させるような火加減ではなく、スープの液面がかすかに振動しているくらいの優しい火加減で煮ることですね。フランス人は、スープがほほ笑むような火加減なんていいます。美味しいブイヨンが取れました。 いっぽうこちらは、真鯛のポワレ リゾット・アマトリチャーノ添えです。こういうのをイタリアンでは、ピアット・ウニコと言いますね。一皿仕立てとでもいいましょうか、、つまりイタリア料理では、前菜(アンティ・パスト)、第一の皿と呼ばれるパスタかリゾットかたまにスープ(プリモピアット)、第二の皿という意味のメインディッシュに当たる肉や魚料理(セコンド・ピアット)という風にコースを構成することになっているので、このようにメインとリゾットやパスタを一緒に盛り付けてしまうスタイルをウニコというわけです。 いちばん代表的なのは、オッソブーコ(骨付き子牛のすね肉の煮込み)とミラノ風リゾット(サフランたっぷりのリゾット)の組み合わせだろう。 上の画像の料理は、自家製のベーコンとにんにく玉ねぎを色づくまで炒めて、トマトを加え煮込んだアマトリチャーナ・ソースでリゾットを炊き込み、真鯛をカリッとポワレしてのせ、同じソースをかけたものだ。ベーコンの旨味が魚に加わるし、リゾットにはパルミジャーノ・チーズやバターが入っているから、見た目以上にボリュ-ムがあって満足度も高いと思う。