血糊
初詩ですなwまぁ、目を通すぐらいで流してくださぃ(´・ω・`)b俺のナイフがここに3本ある。3本ある内、2本には血糊が付いている。その内の1本は・・・去年かな。ちょっとした事で腹立った奴に、脇のちょっと下ら辺から太ももにかけてね。縦に。奴、よく俺いじめてたしな。だけど今になっても、奴がいてもいなくても同じような感じがして余計腹が立つ。奴が、時々頭の中を駆け巡る。肉体を裂いても、奴は後ろから歩幅をわざわざ合わせて来る。正直、後悔した。服は汚れたし、せっかくのナイフも錆付いた。でも、まさか奴がここまでしつこいとは思ってもみなかったさ。ナイフを研(と)いでも研(と)いでも、奴の血糊は取れやしなかった。あの時すぐに磨いとけば、奴も失せただろうに。もう1本は・・・半年前だろうな。夏休みの終わり頃。そのまた半年前の記憶が刺激だったのだろうか。・・・別の意味の快楽だったのだろうか。犯して捕まる奴らの気持ちが少し分かった時だった。・・・誰でもよかった。それと不意討ちの緊張感。最高だったな。返り血をまともに食らった時は、思わず笑った。ナイフの刃全体に、満遍(まんべん)なくついた血糊・・・カーブミラーで反射した太陽の光を浴びて、いやな位まぶしく、赤黒く染まった刃にこれでもかというほど上乗せで血を焼き付けてゆく・・・正直鳥肌が立ったな。残りの1本のナイフ。血も何も付いていない物だ。・・・準備は整っている。右脇腹に去年の物を、左脇腹に半年前の物を。・・・まだ、生きている。最後のナイフで、制裁を下す時。だが、ふと拒む。ここまで来たのに、今更拒む。正気に返った自分を・・・後悔した。一回死んでみたいなど、思うものじゃない。腹から上下に染み渡る、この痛み・・・。だが、もう遅い。涙と血が混じる。このまま痛み続け自然に尽きるか。自分の手を加えて尽きるか。まだ生きたいだと?ふざけた事を考えたものだ。自分の選んだ道は、反らしたところで変わりやしない。反れずに切り開ければ道は見える。新しい道が。そう、切り開けばいいのだ。切り開きさえすれば・・・。はぃどーも(´・ω・`)無論フィクション(´・ω・`)b