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テーマ:バイクレース(574)
カテゴリ:バイクレース
MotoGP第15戦タイGP MotoGPクラスの決勝レースがチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が優勝。マルケスはこの優勝によって、2019年シーズンのタイトルの栄冠に輝いた。 タイGPでチャンピオン獲得に王手をかけているマルケス。予選Q2では終盤のアタック中に転倒を喫し、3番グリッドからのスタートとなった。マルケスは優勝、またはチャンピオンシップのポイントランキング2番手につけるアンドレア・ドヴィツォーゾ(ドゥカティ・チーム)に対し、2ポイント以上の差をつけるポジションでゴールすれば、タイトルが決まるという状況だ。 気温31度、路面温度48度のドライコンディションで決勝レースは始まった。スタート直前、ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)のマシンがエンジンストールを起こしたか、グリッドからピットに慌てて戻り、ピットレーンから最後尾でレースに加わっている。 ホールショットを奪ったのは、ポールポジションスタートのクアッタハッホ。マルケスがクアッタハッホに続く。2周目、3コーナーでマルケスがクアッタハッホにオーバーテイクを仕掛けるが、オーバーラン。クアッタハッホがトップ、テール・トゥ・ノーズでマルケス、ビニャーレスが3番手というトップ3で、少し離れて7番手スタートのドヴィツォーゾが4番手に続く。 4周目になると、トップ集団のなかからビニャーレスがじりじりと遅れ出す。ビニャーレスを引き離していくトップのクアッタハッホ、それを追うマルケス。その差は0.2秒から0.5秒の間を行き来する。4番手のドヴィツォーゾは、マルケスの2秒以上後方だ。 クアッタハッホとマルケスはファステストラップを刻み合いながら周回を重ねていった。10周目を迎えるころには見た目上にもその差が開いていたが、レース中盤に入って、マルケスはクアッタハッホの背に迫る。逃げるクアッタハッホと追うマルケス。 3番手のビニャーレスは単独走行となっており、4番手のドヴィツォーゾとの差は5秒以上。ドヴィツォーゾの後方には、5番手に追い上げてきたアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が迫っていた。 残り周回数が10周となっても、トップ争いは依然として変わらず続いていた。ブレーキングではマルケスがクアッタハッホのすぐ背後に迫る。しかし、マルケスは勝負を仕掛けない。緊張をはらんだまま、レースは終盤を迎えた。 残り4周、ストレートでマルケスがついにクアッタハッホに並びかける。しかし、ブレーキングでややはらんだマルケスは、クアッタハッホを交わすには至らない。残り3周でもクアッタハッホに迫るマルケス。ドヴィツォーゾは依然として4番手で、マルケスがたとえ2番手を守ってゴールしてもタイトルは決まる。にもかかわらず、マルケスが攻め手を緩めることはない。 そして迎えたラストラップ。ストレートでクアッタハッホのスリップに入ったマルケスが、ついにクアッタハッホをオーバーテイク。トップに躍り出た。マルケスに追いすがるクアッタハッホが、最後の勝負をかけてラストコーナーでマルケスのインに入った。しかしクロスラインでクアッタハッホの前に出たのはマルケスだった。マルケスはそのまま加速していく。そして、トップでチェッカー。2019年シーズンのチャンピオンを決めるチェッカーフラッグを受けた。 フリー走行1回目の激しいクラッシュ、大きな怪我はなかったとはいえ、体を痛めながらもその懸念を払しょくするレースを見せたマルケス。タイGPでの優勝によりドヴィツォーゾとのポイント差を110に広げ、4戦を残して最高峰クラスで通算6度目、全クラスで通算8度目のチャンピオンを獲得した。 最後の最後で再びマルケスに敗れたルーキー・クアッタハッホは2位フィニッシュ。3位はビニャーレスが獲得している。ドヴィツォーゾは4位を守り切り、5位はリンス。14番グリッドからスタートした中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は10位でチェッカーを受けた。
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Last updated
2019.10.06 22:23:21
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