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2021.04.30
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カテゴリ:2021フォーミュラ1

4月18日現地時間午後3時、第2戦エミリア・ロマーニャGPの決勝が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが今シーズン初優勝を飾った。

ピットレーンオープンの10分ほど前に雨が降り始め、各車はウエットタイヤまたはインターミディエイトタイヤでレコノサンスラップへ。特にセクター1の雨量が多く、セクター3は雨量が少ないという、コース内でも場所によって雨量・水量が異なる難しいコンディションでのスターティンググリッドへの走行となった。

インターミディエイトを履いたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)はトサでリヤがスナップして止まりきれずコースオフしフロントウイングを壊すものの、自力で脱出してピットへと戻った。

バルテリ・ボッタス(メルセデス)は左リヤタイヤのパンクに見舞われるがこちらも大きな問題には至らずグリッドへと辿り着いた。
スタートを迎える頃には雨脚はほぼ止まり、メインストレートはダンプコンディションになったがセクター1はウェット。
気温は9度まで下がり、路面温度は17度でのスタートとなった。ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)とエステバン・オコン(アルピーヌ)、ハース勢だけがウエットタイヤを選択しそれ以外はインターミディエイトタイヤでのスタート。
セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)はグリッドについたもののグリッド上でブレーキダクト周りの作業を行い、ピットレーンスタートとなったがBBWのトラブルを訴える。


予選でクラッシュしノータイムに終わった角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は最後尾からのスタートを許可。
ワーユニットの主要7コンポーネントをすべて交換し今季3基目のCE/ES投入となったため最後尾スタートペナルティ。さらにギヤボックス交換も行って5グリッド降格ペナルティが科されたが、当初の位置と変わらず20番グリッドから最後尾スタートとなった。
​チャールズ・ルクレール(フェラーリ)はフォーメーションラップのアクアミネラリでスピンオフするが、マシンにダメージはなくすぐに隊列に復帰して事なきを得た。


午後3時スタートへ。​

スタートでフェルスタッペンが好発進を見せてルイス・ハミルトン(メルセデス)の前に出る。


ターン2〜3で両者は僅かに接触。ハミルトンは縁石上に押し出されるようなかたちとなりフロントウイングの左側翼端板フットプレートにダメージを負う。



ターン12でコースオフしたニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)はコースに復帰するが、その先で後方のニキータ・マゼピン(ハース)に幅寄せするようなかたちになり接触してウォールにクラッシュ。これでセーフティカー出動となる。



オーダーは首位フェルスタッペン、2番手ハミルトン、3番手にルクレール、ターン15出口でリアが乱れたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は4番手に下がり、5番手にダニエル・リカルド(マクラーレン)、6番手ガスリー、7番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、8番手カルロス・サインツ(フェラーリ)、9番手ランド・ノリス(マクラーレン)、10番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)、11番手ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、角田は抑え気味に走りながらもポジションを上げて14番手まで浮上した。
3周目にベッテルがピットインし2セット目のインターミディエイトに交換。ミック・シューマッハー(ハース)は4周目のメインストレートでタイヤを温めるためウィービングをしている際に挙動を乱し、ウォールにクラッシュしてフロントウイングを壊してしまう。



ピット出口にデブリが散乱したためピットエントリーが閉鎖となり、5周目までピットインができずそのまま走行を強いられる。
セーフティカー先導の5周目、ペレスはピラテラでリヤが流れコースオフを喫するが隊列に戻る。しかし復帰した際に2台を抜いてポジションを取り戻したため10秒加算ペナルティを科されることとなった。
レースは7周目に再開。フェルスタッペンは一気に逃げ、2番手ハミルトンはペースが上がらず3番手ルクレールから猛攻に遭う。ウエットタイヤのガスリーも後方のノリスとサインツからプレッシャーを受ける。ノリスは9周目のメインストレートでガスリーを抜いて6番手へ。サインツもターン9でガスリーをパスしていった。ガスリーは13周目のメインストレートでラッセルに抜かれて入賞圏外まで落ち、角田もピラテラで抜いて13番手に上がる。
10周目にはフェルスタッペンとハミルトンのギャップが5秒まで広がるが、ハミルトンもペースを盛り返してじわじわと差を縮めてくる。6番手ノリスは5番手リカルドに抑え込まれるようなかたちとなり、ポジションの入れ換えを訴える。マクラーレンは17周目にリカルドに順位の入れ換えを指示してノリスが5番手に上がった。
ガスリーは14周目まで引っ張ってピットインし、インターミディエイトに履き替えて18番手でコースに戻る。
路面はレーシングラインを中心に徐々に乾いていくが、小雨が降り続いているためコンディションはトリッキー。各車ともインターミディエイトを冷やしながら保たせる走行に徹し、動きの少ないレース展開となる。
21周目にベッテルが先陣を切ってミディアムに交換。ただしペースはなかなか上がらず、さらにベッテルはスタート5分前にタイヤが装着できておらず、10秒のストップ&ゴーペナルティをもらう。



20周目を過ぎるとフェルスタッペンは周回遅れに当たり、タイヤの溝がなくなってグリップが戻って来たというハミルトンがギャップを2秒以下に縮めてくる。
26周目に角田がピットインしミディアムに交換。ラッセル、キミ・ライコネン(アルファロメオ)も続き、翌27周目にはフェルスタッペン、サインツ、リカルド、ガスリーもピットインし28周目にはハミルトンもピットピンしてフェルスタッペンの後方で戻る。ルクレール、ペレス、ノリスもここで入り、ペレスは10秒ペナルティを消化してノリスの後方に下がる。角田は30周目のメインストレートからターン2でアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)を抜いて12番手に上がった。
31周目、ハミルトンはフェルスタッペンとの差を詰めようとトラフィックのなかでトサコーナー(ターン7)イン側の濡れた路面で止まりきれず飛び出してしまい、コースに復帰しようとするがバリアに接触してフロントウイングを破損。
リバースギアでグラベルを横断してコースまで戻るがリカルドの後方まで下がってしまう。


​ハミルトンがミスしたのとほぼ同時刻、このレース最大のクラッシュ事故がおきた。

タンブレロ手前でDRSを使ってボッタスの右側に並びかけたラッセルが行き場を失い、右側タイヤがグリーンに落ちてスピン状態となってボッタスと接触し、両者はもつれ合うようにイン側ウォールに激しくクラッシュ。一度左にブロックラインを取ったにも関わらず右側にラインを寄せたボッタスに対し、ラッセルは怒りを露わにした。​

これでセーフティカー導入となり、ハミルトンはこの間にピットインしてタイヤとノーズを交換する。メインストレートエンドからタンブレロには広範囲にわたってデブリが散乱し、レースは34周目の時点で赤旗中断。




首位フェルスタッペン、2番手ルクレール、3番手ノリス、4番手ペレス、5番手サインツ、6番手リカルド、7番手ストロール、8番手ライコネン、9番手ハミルトン、10番手角田の順でピットレーンに整列する。
レースは28分間の中断を挟んで午後4時25分に再開。周回遅れになっていた7番手ストロール以下の各車が先にコースインしてそのままピットレーンに戻り、ハミルトンも周回遅れを取り戻す。これに続いて午後4時25分に各車がセーフティカー先導でコースイン。マクラーレン勢、ペレス、角田がソフトタイヤ、それ以外はミディアムタイヤのままで再スタートに臨む。
 
セーフティカーがピットに戻り、レースは35周目からローリングスタートで再開となった。首位フェルスタッペンは再開直前のターン17でハーフスピンを喫するものの体勢を立て直して加速し首位を守る。



後方ではノリスがルクレールをパスして2番手に上がり、4番手ペレス、5番手サインツ、6番手リカルド、7番手ストロール、8番手ハミルトン、9番手ライコネン、10番手ジョビナッツィと続く。
角田はターン2でハミルトンのインに飛び込むものの、立ち上がりで濡れた路面に足を掬われスピンオフ。15番手まで後退してしまう。
38周目のビルヌーブの出口ではペレスが単独でリヤが流れてスピンオフし14番手まで後退。路面に残るウエットパッチに翻弄される。ハミルトンは39周目のターン2でストロールのインに飛び込んで6番手に浮上、42周目のターン2ではアウトからリカルドをパスして5番手に浮上する。
 角田はターン9での2回のトラックリミット違反に続き44周目にターン15でもトラックリミット違反を犯して黒白旗を振られ、54周目のターン9で4回目の違反を犯して5秒加算ペナルティを科されることとなった。
 首位フェルスタッペンはファステスト連発の走りで2番手ノリスを10秒以上引き離し、5番手ハミルトンとのギャップは13秒に。13番手ペレスはベッテルに抑え込まれ、47周目のターン2で並びかけるものの止まりきれずターン3をカットするかたちとなりベッテルが再度逆転する。ペレスは48周目にようやく抜いて12番手に上がり、今度は角田がベッテルの後方に迫り、52周目のターン2でベッテルを抜いて13番手に上がり、さらに前を追い上げていく。


ハミルトンは50周目のメインストレートでDRSを使ってサインツをアウト側から抜いて4番手へ。2番手ノリスはバイブレーションを感じながら3番手ルクレール、4番手ハミルトンを抑える。ハミルトンは55周目のターン2手前でルクレールをパスして3番手へ上がり、2番手ノリスを追い詰めていく。しかしこの間に首位フェルスタッペンは15秒と大きく2番手以下を引き離していった。
​​60周目、ハミルトンはターン2手前でノリスのアウト側に並びかけ、一気に抜いて2位に浮上。


しかしフェルスタッペンは ハミルトンに対して20秒のギャップを築いており、勝負あった。​​
フェルスタッペンはそのままトップでチェッカードフラッグを受け、通算11勝目、今季初優勝を挙げた。

2位にハミルトン、3位ノリスが表彰台を獲得。4位ルクレール、5位サインツとフェラーリ勢が続き、6位リカルド、7位ストロール、チームの地元レースでガスリーは57周目にリバッツァでコースオフする場面もあり8位に終わった。9位ライコネン、10位オコン、
11位アロンソ、12位ペレス、角田は13位でのフィニッシュとなった。










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Last updated  2021.04.30 22:30:53
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