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テーマ:F1ニュース・レース(2364)
カテゴリ:2021フォーミュラ1
第3戦ポルトガルGP決勝が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンは今季2勝目を飾った。 5月2日現地時間午後3時、気候は前日までと大きく変わらず、気温19度、路面温度40度で、予選と同様にメインストレートに向かい風が吹いているものの、風速は弱い。 Q3進出者10人のうちメルセデスAMG:2人とレッドブル:2人、チャールズ・ルクレール(フェラーリ)はQ2突破時のミディアムタイヤ、そして残り5人のカルロス・サインツ(フェラーリ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)はソフトタイヤでのスタート。 タイヤ選択 自由になる11番グリッド以下では、キミ・ライコネン(アルファロメオ)とランス・ストロール(アストンマーティン)だけがソフトタイヤを選択し、それ以外は全車がミディアムを選択してスタートに臨んだ。 スタートではフロントロウのバルテリ・ボッタス(メルセデス)、ハミルトンが好発進を決めて1-2のままターン1に飛び込んで行き、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が3番手で続く。 4番グリッドのセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)はやや出遅れてターン1までにソフトタイヤのサインツに抜かれ、ノリスはスタートで6番手に上がったもののターン5でオコンに抜き返され、ターン13で再びオコンを抜いて6番手を取り戻した。8番手ガスリー、9番手ルクレール、10番手ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)という順位になり、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はターン3でロックアップしてしまったものの15番手で堅実に1周目を終えた。 1周目から2周目のメインストレートでアルファロメオ同士 ライコネンが前のアントニオ・ジョビナッツィのリヤに接触し、フロントウイングを脱落させてターン1を曲がりきれずにリタイア。 これでセーフティカー導入となり、メインストレートにデブリが散乱したため隊列はセーフティカー先導でピットレーンをスルーする。 レースは7周目から再開。フェルスタッペンは好加速でトウを使ってハミルトンに並びかけ、ターン1のアウトからオーバーテイクして2番手に浮上してみせた。ノリスもソフトタイヤを活かしてペレスを抜き4番手に上がり、角田はターン8でストロールに抜かれて16番手に後退。ストロールはさらにラッセルも抜いて14番手に上がった。 首位ボッタス、2番手フェルスタッペン、3番手ハミルトンのトップ3台は速いペースで周回し4番手ノリス以下を大きく引き離していく。ハミルトンは11周目のメインストレートでDRSを使いターン1でインに飛び込んでオーバーテイク。フェルスタッペンはターン3でアウト側に並ぶがポジションを取り戻すことはできなかった。 フェルスタッペンはハミルトン攻略をひとまず諦めて1.5秒のギャップを置いて走行しタイヤをいたわる。ペレスはなかなか4番手ノリスを攻略できず毎周0.5秒ずつ離されていき、フェルスタッペンから9秒差に。14周目でようやくノリスを抜いて4番手に浮上した。角田もターン5でラッセルを抜いて15番手に上がる。 ボッタスの背後でチャンスを狙っていたハミルトンは、20周目のターン1でDRSを使ってアウトからオーバーテイクし首位に立った。ハミルトンはじわじわとボッタス以下を引き離して行き、2番手に落ちたボッタスはDRS圏内に入った3番手フェルスタッペンからの攻撃に晒されることになる。 21周目、サインツが先陣を切ってピットインし、寿命的にはギリギリだと思われるミディアムに履き替える。角田もピットインしてこちらはハードに交換した。翌22周目にノリス、オコン、ベッテルもピットインし、ノリスはサインツの前をキープした。ノリスとベッテルもミディアム、オコンはハードを選択している。 24周目にはガスリーがピットインしミディアムを履き、翌25周目にミディアムスタートのルクレールもピットインしてハードへと履き替えサインツの後方、ガスリーの前でコースに戻る。 ハードタイヤのオコンは34周目のターン1でガスリーを抜いて11番手へ。後方スタートのダニエル・リカルド(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ストロールは依然としてピットインをせずに第1スティントを引っ張っている。 35周目、フェルスタッペンは先にピットインしてハードに交換し、ボッタスに対してアンダーカットを仕掛ける。翌36周目にボッタスがカバーに入り、同じくハードに交換してフェルスタッペンの前で戻る。フェルスタッペンはアウトラップを全開で走り、タイヤが温まらないボッタスをターン5で捉えてインに飛び込んで実質2番手を奪い取った。首位ハミルトンは翌37周目にピットインしてハードに交換し、実質トップのままでコース復帰を果たした。 フェラーリは37周目にルクレールがサインツの前に出て、サインツはオコンからのプレッシャーを受ける。オコンは44周目のターン1でDRSを使ってアウトから抜き去って7番手に上がる。 39周目にピットインしたストロールはミディアムに履き替えて角田の前で復帰。40周目まで引っ張ったアロンソはベッテルの前11番手、41周目まで粘ったリカルドはピットボックスを行き過ぎてしまい4.8秒の静止時間を要するものの、ハードに履き替えてアロンソの前10番手でコース復帰を果たした。 48周目にはリカルドがターン5でガスリーを抜いて9番手に上がり、ガスリーはメインストレートでアロンソにも抜かれて11番手に後退する。アロンソはさらに51周目のターン1でリカルドを捕らえて9番手へ。 58周目のターン1ではサインツまで抜いて8番手まで浮上してみせた。 後方では62周目のターン3でロックアップしたニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)をミック・シューマッハー(ハース)がパスし、実力でハースがウイリアムズを抜いて17位でフィニッシュしてみせた。 ペレスは自身の最大の持ち味であるタイヤ温存走法で最大限ミディアムタイヤを持たせて、セーフティカー出動に望みを掛けて走り続けた。 それも51周目のメインストレートでハミルトンに抜かれてピットインしソフトに交換し、3番手ボッタスの24秒後方でコースへ。そして55周目に1分20秒643のファステストラップを記録した。 ボッタスは55周目に排気系のセンサートラブルによりパワーダウンを強いられ2秒ロス。これでフェルスタッペンとの差は4.8秒に広がった。リセットによって問題は解決するが、わずかなパワーダウンを余儀なくされペースは元のようには上がらない。 後方4番手のペレスとの間には28秒のギャップがあったため、ボッタスは63周目にピットインして新品ソフトタイヤを履きタイムアタック。 これに対し後方にスペースができたフェルスタッペンも翌64周目にピットインし、予選で使った3周オールドの中古のソフトタイヤを履いてアタックへ。 ボッタスは65周目に1分19秒865でファステストラップを更新。フェルスタッペンは最終ラップに1分19秒849でこれを塗り替えて1ポイントを掴み獲ったかと思われたが、ターン14でトラックリミット違反を犯してタイム抹消となり、ファステストラップポイントはボッタスのものとなった。 終盤に輝きを放ったのはアロンソ。48周目にガスリーを、51周目にリカルドを交わし、57周目には同郷のサインツをパスして8位を手にした。 優勝はハミルトン、2位フェルスタッペン、3位ボッタス、4位ペレス、5位ノリス、6位ルクレール、7位オコン、8位アロンソ。ミディアムタイヤがタレたサインツはペースが低下し64周目にリカルド、65周目にガスリーに抜かれて11位まで後退してしまった。角田は前のストロールとの差を縮めたもののペースは振るわず、15位でレースを終えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.05.06 10:43:44
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