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cms@ebisu

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2010.07.02
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カテゴリ:演劇、観劇
6/20-8/8まで長い長い旅に出た作品。

野田秀樹特有の言葉が様々な意味を持ちます。

ある町の書道教室。
そこでは言葉は都合のいいように受け取られ、人々が洗脳されていきます。

弟がここでいなくなった、と書道教室に潜入して探す姉のマドロミ(宮沢りえ)。
そして彼女は同じように息子を探すオバちゃん(銀粉蝶)と出会います。

教室内では、幹部のすることに逆らえない人々。
ギリシャ神話と交錯しながら、その存在が「ない」のか「消され」たのか、幻想の世界が現実の世界と交じり合った時に真実が明らかになってきました。

善悪の感覚を無くし、言いなりになる人々の姿を見るのは虚しかった。
」という字を掲げても今一つ本来の意味を為さないのは、昨今の政治家のせいなのでしょうか。
そんな想いも巡らせて、じっと見つめる先にはいつも真実を探るマドロミの姿がありました。

救われることなく着地点が見えにくい作品ですが、心に引っ掛かったところを掘り下げたくなりました。
登場人物の存在を無駄にしたくない、と思います。

作・演出・野田秀樹、美術・堀尾幸男、照明・小川幾雄、衣裳・ひびのこづえ

※公演の詳細は、公式サイトで。

(東京芸術芸術 中ホールにて)

☆「新潮」 2010年 07月号
 戯曲『ザ・キャラクター』を掲載。
 
新潮 2010年 07月号 [雑誌]

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価格:950円(税込、送料別)






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最終更新日  2010.07.14 00:27:43
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