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テーマ:闘病日記(4013)
カテゴリ:家族のコト
GW前に行った3度目の手術から3ケ月半。術後5本入っていた管は1本づつ抜けていき現在は1本を残すのみ。 術後すぐの説明では、胃と腸にあいた穴の部分には念のためカテーテルをつけたままにし、時間とともにまわりの肉が盛り上がってきたら抜くということだった。
<5月中旬> お見舞いにいった。管は胃と腸の2本になっていたけど体から出てくる液のにおいが部屋中に充満していた。 2ケ月ぶりに会う父親は、見違えるぐらいやせ細っていた。部屋が乾燥しているのか、手足がカチカチになっていたので、熱いタオルで拭いてあげ、クリームを塗りながらマッサージしてあげた。 <6月> リハビリ開始。車椅子に乗せたとたんに気絶。数ヶ月もベッドに寝てばかりいたので、血圧に変化があったらしい。 <7月初め> おなか表面の傷はなんとかくっつき、数ヶ月ぶりにおもゆの食事が出たが、すべてがカテーテルを通して出てきてしまったのですぐに中止。 <7月中旬> 出てくる液が少なくなり、本格的なリハビリ開始。4ケ月以上もベッドに寝たきりの患者がどのくらいで歩けるようになるのかはこれまで事例がないといわれ心配したが、もともと脳などに後遺症があったわけではなく、弱っていただけなのでやりはじめたら案外回復は早かったらしい。 <8月初め> 胃の穴はなんとかふさがったようだが、腸の穴がふさがらない。これがふさがらないと食事もできないままだし退院もできない。しかし入院は8月いっぱいで6ケ月になる。6ケ月以上になると、状態をランク分け(A~C)してAと診断されると健保での3割負担の他に自費で15%が上乗せされるようで、医療費が心配になってきた。 手術などせず、ただリハビリをしているだけの月でも100万。3割負担分は高額療養費制度で上限が9万くらいですむけど、そのほかに15%となると、15万、医療費全体が200万になると月額30万も上乗せされることになり・・・。 お金に頓着のない父親もいよいよ心配になったのか、リハビリに力を入れ「なんとしても8月いっぱいで退院する!」といい始めた。が、いくら歩けるようになっても腸の穴がふさがらないことには退院はできない。 私も医療費のことは心配になったが、母親は「お父さんにはお金のことを気にしながら闘病させたくない。大丈夫、やれるとこまでやってみるから。」と言っていた。さんざんオンナや借金に苦労させられて、離婚まで決意したこともあるのに、こんなことがいえる母親を心から尊敬する。私ならとっくに見捨ててるかも? 長引かせないためにももう一度手術して腸の穴をふさぐ、という方向性も打ち出された。でも、前回もガッチリ縫ったといいながら塞がらない腸の穴。せっかくおなかの傷は塞がったのにまた開腹して大丈夫なのかという不安も。 結局、今のところ手術はやはりやめたようだ。もう少し様子をみて自然に塞がるのを待つらしい。でも、医療費のことを考えるとあまり長引くのも問題。来週帰省したとき、私もドクターからきちんと説明をうけようと思う。 こういう事例を見てると、自分たちの老後もお金のことを気にせずに治療できるように備えておく必要性を痛感させられる。母親がお金がないなりにこうやって言えるのも、きちんと保険で老後に備えてたおかげ。とくに老後、最後の最後にでも頼れる子供は私たちにはいないのだから。 リハビリ自体は順調。階段の上り下りを訓練してるらしい。 8月8日は父親の67回目の誕生日。今年は生まれて初めて父親になにかプレゼントしてみよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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