例えば...。3 (借り物競争の日)
誘導を終えて、P 席裏廊下に戻って指揮者の映っているモニタを見ていました。 ...結構長めに間を置いているぢゃん。 さて、棒が振り下ろされ、最終楽章。 暫く曲が進んだ後、副指揮の合図で、閉じていた扉の、客席側のドアを指一本程度開けて、支えます (これは私ではなく、ステージマネジャの一人がやりました)。因に、上手の方は扉二か所共解放です。つまり、下手扉前でホルン 4 本がモニタを見ながら演奏するのですが、上手の開け放したドアからも、廊下の壁に反射した音が客席に入る感じになります。 その箇所が終わると、2 人づつに上手と下手に別れ、内扉と外扉に一人づつ客席に向かって構え、譜面台をそれぞれの前に設え、hi F (高い F の音) の箇所を演奏。 内扉から客席に向かって吹く人は、直接指揮者を見下ろして吹きます。外扉の人は、内扉の人のザッツ (小さな身振り程度或いは単に呼吸による合図) を見ながら一緒に吹くわけです。 そこ迄終えて、ホルンの 4 人をまた下手袖に誘導。 実際に舞台に戻るのは、別の人が合図します。 私は一旦バックステージに戻り、再びホルンの人達が舞台から袖に出る迄待機しています。 そろそろその箇所が近づいてくると、下手袖に待機。 ぞろぞろ出て来たら、1 階客席に抜ける扉を開けて通した後、ホワイエに誘導。 ホワイエでは 4 つの二重の扉を開ける為、後 3人の要員が集まっています。 この人達に、1 階客席の一番後ろの扉を開ける合図を出すのは、私です...! この時点でかなり総譜とにらめっこしています。タイミングを誤ると、静かなところで扉を開けるという惨事になります。 やがて...近づき...。 今! 「外扉を開けて下さい。」という合図を送りました。