これでヨーロッパ旅行の記事の最後とします! ウィーンの森の半日ツアー!
いよいよヨーロッパの旅の最後の記事とします。 この日は、JTBに予約していた「ウィーンの森半日ツアー」に参加しました。その午前中は、ドナウ川を見学しようと、地下鉄で郊外に出ました。ウィーンの街の東の方にドナウ川が流れ、その対岸に大きな高層ビルがみえます。写真の右の方の高層ビルが、国際連合の建物です。そういえば、ウィーンには国連の事務所があると聴いてはいましたが、こんなところにあるとは知りませんでした。川沿いには色とりどりの遊園地があり、たくさんの子どもたちや親子連れでにぎわっていました。 「ウィーンの森」というと、ある区域に広がる森林公園のようなところを想像しがちですが、ウィーンの街の西のほうに広がる山地・丘陵地全体を指すのだそうです。ですから、その中に小さな街や村を含んだ、ものすごい広い面積になります。 そしてそこは、ボクの大好きなフランツ・シューベルトのゆかりの地でもあります。上の写真は、山の中の小さな村にある、レストランです。シューベルトは若い頃にここに下宿していて、有名な歌曲「菩提樹」を作ったと言われています。「泉にそいて茂る菩提樹」という出だしの歌ですね。歌曲集「冬のたび」の5番目の曲です。むかしボクが高校生の頃、この歌を原語で歌いたくてドイツ語を勉強して歌ったことがあります。"Am Brunnen for der Tore, da steht ein Lindenbaum" 美しい歌ですね。右上の写真の真ん中に太い柱が立っていてその先に斜めに棒が出ていますが、その下に井戸があったそうです。ドイツ語では、井戸も泉も同じ言葉が使われているとのことです。柱はその跡だったのです。しかし、菩提樹(Lindenbaum)は、ここにはありませんでした。 次に行ったのが、バスで20分ほどのところにあるハイリゲンクロイツ修道院(上)。中世の時代から続いているシトー派の修道院で、時代ごとの建築様式の建物が重なり合っているとのことです。ヨーロッパの建築史について全く知らないのですが、ガイドによれば、ロマネスク、バロック、ロココ、ルネッサンス、ゴチックの各様式の建物が集合しているそうです。建築史上、大変貴重な建物だとうことです。中の様子を幾つかご紹介しましょう。 K 建築については全く分かりませんが、とにかく実に美しいですね。写真のステンドグラスの美しさは、見事というほかないですね。実は、この修道院の礼拝に、シューベルトはアルバイトとしてオルガンの演奏をしていたと伝えられています。シューベルトは天才的の音楽家だったにもかかわらず、生涯不遇で貧乏な生活でした。芸術家は今でも、経済的に恵まれないことが多いですね。昔は乗り物がなかったのですから、シューベルトは下宿から相当の距離を歩いてきていたのでしょうね。これもすごいことです。 30日間のヨーロッパ旅行、いかがでしたでしょうか。ヨーロッパ各地の観光と音楽の旅、ボクらにとって最高の思い出の旅でした。ウィーンからパリへ飛行機で飛び、そこから日本に帰国したのでした。 帰りに、ひやひやのハップニングがありました。ヨーロッパでは、レストランでも電車の切符でもなんでも、クレジットカード一枚で現金をほとんど持たないで生活して来れました。便利になったものですね。ところが、日本ではカードを使ってこなかったのでその仕組みを理解せずに旅立ってしまいました。最後の土壇場になって、カードからの引き出しの限度額を越えてしまい、引き出せなくなってしまったのです。かろうじて帰りの空港までのバスの運賃を出したら、手持ちの現金がほとんどなくなってしまいました。空港でのお土産も買えませんでした。しかし、飛行機に乗ってしまえば機内食がでるので、何とかなりましたが・・・・。ヒヤヒヤでした!