語学・下手の横好き香水好き

昨日のNHKのプロ野球中継（中日対ヤクルト戦）で森山周一郎（マクドナルドのコマーシャルに出てたね）が大バカ発言をしたそうだ。
今朝の朝刊（うちは朝日）に載っていたので知ったのだが、ひどい発言であった。
ここをクリックしていただければ発言内容がお分かりいただける。
中日が優勝すると不吉なことが起きるという趣旨の発言だ。

この記事を読んだときにとっさに思い出されたことがあった。
大学を卒業後しばらくお世話になったバイト先のオーナーが女性で丙午の生まれだったのだ。彼女の学年は極端に人数が少なく、一つしたの学年は非常に人数が多かったというのだ。
小学生の頃「どうとく」の教科書で読んだ話そのままのことで本当に驚いた。
丙午の生まれの女性は男を食い殺すだの、江戸に火を放ったお七が丙午の生まれだったため丙午の年に子どもを産むことを避ける人がでてきただの、諸説あるが、どれもぷーっと噴出してしまう馬鹿らしい考えだ。
偏見以外の何物でもない。科学的根拠も無い。

他の職場で一緒だった男性が沖縄出身で丙午の生まれだが、同学年の人が極端に少ないとか、ひとつ下の学年が非常に人数が多いとかそういうことは無かったそうだ。
この「丙午」の考えは万国共通ではないどころか、同じ国の中でも異なる文化を育んだ地域とは共通ではないのだ。

何の根拠も無いのに、人を怖がらせるような発言、行動は馬鹿げている。
馬鹿げているということが、この沖縄での丙午の年の出生の状況を考えればすぐに分かることだ。
生まれた年であれこれ言われるのは堪らないだろうし、その年子どもを産もうと思ったけど産まなかった人たちもいるだろう。その証拠に、翌年は出生数が上がっている。

テレビの放送での発言ということを考えると森山周一郎の発言は非常に罪深いと思う。その発言を聞く（聞いた）人間の数が半端じゃない数だからだ。
この発言を聞いた人がもしも中日が優勝した時に暴動でも起こしたらどうするんだろうか。優勝戦線に残った時に、中日の優勝を阻むために何事か問題を起こしたらどうするつもりなのだろうか。

とにかく偏見により人類がこれまで残酷な行為をしてきたことだけは確かなのだ。