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カテゴリ:昔のこと
今日は、
ほんの少しの勇気が無かったが為に ものすごい苦痛を強いられ 無理矢理飲んだ豚汁のお話をします。 それは私が前の職場(病院)に勤めていた時のこと。 私が浪人していた頃に通っていた予備校の理事長が、 毎年自宅に仲間を呼んで 焼肉パ-ティ-や牡蠣パ-ティをやっていた。 メンバ-は お医者さんやらどこぞの社長様やらその奥様方。 我が市では有名人 いわゆる「セレブ」と呼ばれる方々ばかり。 そんな中に私は 理事長と顔見知りということもあって 病院の副院長(院長夫人)の代理として出席させられた。 牡蠣をたくさん食べて、 誰かが 「なにか汁物が欲しいな~」 とつぶやいた時に ちょうど理事長が 奥さんの作ってくれた豚汁の入った鍋を運んできた。 それを見て 「おっ 待ってました!」 「奥さんの豚汁は美味いからな~」 と皆手をたたいて喜んだ。 皆どんぶりに山盛りついで飲み始めた。 具沢山でとっても美味しそうだった。 「美味いな~」 「さすが奥さんだな~」 「俺はいつもこれが楽しみでさ~」 などとワイワイ言っていて 私も期待して飲んだ が、 Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン 味がない!! でも 誰も何も言わない!!! それどころか うちの院長なんて「美味い美味い」とおかわりまでしている。 私は考えた。 もしかして理事長は高血圧かもしれない。 だから奥さんは塩分控えめで味を薄くしているのだ。 私が知らないだけでこの薄い豚汁はいつものことで 皆 理事長に気をつかっているのだ。と それにしても・・・ これはヒドイ! 味が薄いのではなく 完全に味が ない!! 野菜や肉からはよいダシが出ているものの アブラの浮いたお湯を飲んでいるようなものだ。 ヒドすぎる!!(ノ_<。)うっうっうっ でも周りを見渡しても やっぱり誰も何も言わない。 それどころか 皆おかわりをしている。 こうなったら仕方がない。 熱いうちに何とか飲もう 冷めたら吐きそうだ・・・ 私は少々ひきつりながら笑顔をつくり 「美味しいですね~」と 豚のアブラ汁なんとか一杯飲み干した。 鍋の残りがお椀2杯程度になった時 理事長の奥さんが二階から降りてきた。 「奥さん豚汁いただいてます!!v(°∇^*)」 皆が言うと 奥さんが 「えっ?/(゜ё゜)\ まだ作ってる途中だったハズなんだけど・・・」 と言い、 理事長に向って 「私まだお味噌入れてないけどアナタちゃんとお味噌入れた?」と言った。 Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン やっぱり・・・ 院長が言った。 「やっぱりそうか。何か味薄いと思ってたんだよな~」 すると皆も 「俺も 何かおかしいと思ってた~」 「皆何も言わないからさ~」 (≧∇≦)ぶぁっはっはっ!! って おい 誰か言えよ。(~ヘ~;) そして残り2杯となったアブラ汁に 奥さんの手で味噌が投入された。 が、 皆無理してアブラ汁をおかわりして飲んだものだから 本当の豚汁が入る余裕が無かった。 結局 まだお腹に余裕のあったうちの院長と、 作った奥さん本人が飲んだ。 院長が言った。 「ものっすご~く美味いっ!v(≧∇≦)v 」 当たり前だ!!(丿>ロ<)丿 奥さんが言った。 「みんなよく飲めたわね~ コレ味噌入ってなかったら相当ヒドイわよ」 おっしゃるとおりです(~ヘ~;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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