体温と免疫力
私たちの体には生まれつき備わっている「免疫」という力があります。そして、成長の過程で獲得していく「免疫力」もあるのですが、その「自分の体を自分で守る力」、免疫力と深い関係があるのが「体温」です。ただ、現代人の体温は様々な原因によって下がってきており、「低体温」の方が多くなっています。そして、一番の問題は「低体温」になると私たちの体にある「酵素」の活性が低下し、新陳代謝が悪くなることです。私たちの「体温」が1度下がると、代謝する力は約12%低下することも知られています。皆さんの体温(腋下)は何度あるでしょうか。代謝する力の低下は今、さかんに言われているメタボリック症候群の原因にもなってしまいます。36.5~37.0度・・・細胞内の酵素活性が高く、代謝が活発に行われ、免疫力も十分に発揮されています。(酵素活性100%)36.0~36.4度・・・細胞内の酵素活性が低下しはじめる。震えなどで体温上昇を図る。(酵素活性80%)35.0~35.9度・・・細胞内の酵素活性が低下し、体調が崩れる。自律神経やホルモン系のアンバランス、免疫力の低下、遺伝子の誤動作が生じる。ガン細胞は35度前後で増殖が最も活発になる。 (酵素活性50%前後)34度・・・・・・・・・・生命維持がなんとかギリギリできる体温。自分で自分の身体を自由に動かすことは出来ない。(酵素活性10%以下)それではどうすれば「低体温」が改善されるのでしょうか。それにはいくつかの方法が考えられます。1,運動(=筋肉を動かすこと)を習慣化する。2,深呼吸(=腹式呼吸)をする。3,靴下を多重履きする。4,半身浴、足浴をする。5,湯たんぽやカイロで下腹部、大腿部を温める。6,身体を冷やす食べ物を避け、身体を温めるものを積極的に食べる。などです。特に身体を普段から温めるためには、遠赤外線のようなものを使い、身体の深部まで温める習慣をつけるといいと思います。「自分の体は自分で守る」ための条件のひとつは体温をしっかりと36.5~37.0度に保つことです。今の時代ほど健康であり続けるためには日々の生活習慣のあり方が重要になってきます。