状況次第で長所は短所になり、短所は長所になる
・カウントダウン大学名誉教授とその助手の会話。 「突然だが、君の座右の銘はなんだね?」 「えっ、教授。座右の銘ってなんですか?」 「なんだ、そんなことも知らんのか!? 座右の銘とは、常に自分の心にとめておいて戒めや励ましとする言葉のことだ」 「う~ん、スイマセン。そんなこと急に言われても分かりません。でも教授が言うからにはとても大切なことなんですよね。だから、何か具体的な例を教えてくれ」 「ん、なんで急にタメ口!? ……まぁ、いい。よく聞きなさい。君に合いそうな言葉を教えてあげるから」 努力は人を裏切らない 「いい言葉だろう? 特にがんばろうとしている時に最高の励ましになるぞ」 「あぁ~いいですねぇ~。ただ、努力は裏切りませんが、結果は裏切ることがあるので駄目ですね。努力したってダメな奴はダメなんですよ」 「……君、どうしてそんなひねくれちゃったの。結果どうこう言うよりまずは頑張らないといけないという理屈が分からないのかね?」 「世のなか結果がすべてですよ。そんなことはいいから他に何かないんですか? ってか無いの?」 「いや、だからなんでタメ口に……」 己を知り、相手を知れば百戦危うからず 「どうだ。一般的にはもちろん、知識の探求者たる我々にとっても大切な、人生における戦略の重要性を説いてる言葉だ」 「おぉ! これは知ってます! 孟子の言葉ですよね。あれ、孔子でしたっけ?」 「いや違う違う、孫子の言葉だよ」 「そうか! 猪木だ!! アントニオだ!!! やっぱスゲーな猪木は」 「だから孫子だって! どっから猪木きちゃったの!?」 「そうか~猪木かぁ~~、さすが初めて日本にタバスコ輸入した人ですよね。うんうん」 「……なんだそのマメ知識。まず君は人の話を聞こう。それじゃ次ね」 人の嫌がることは進んでやれ 「これは人の嫌がる仕事などは自分でやった方が人望もあつまるし喜ばれるという、特に若い中に戒めとし――」 「あッ!! 僕この言葉、子供の頃やってましたよ!! 上履き隠したり、授業中に突然前の奴のイス蹴ったり! 人の嫌がることばっかりしてました!!」 「――それじゃただのイジメっ子だろう!!」 「いや、ただのイジメっ子じゃありませんよ。学校中の人間の上履きを隠しましたから」 「よけい悪いわッ! だいたいそれはもう事件じゃないか!? 怪奇現象じゃないか!!」 「もういいじゃないですか、過去の話しですから。時効です、時効。次はなんですか?」 やらずして後悔よりやってスッキリ 「ん? なんですか? これ。我慢するぐらいならオナニーした方がいいってことですか?」 「違う違う。もう君、分かってて言ってるだろう。やらない後悔よりやる後悔の方が建設的だ、という意味だよ」 「へぇ~、でも教授、一週間に5回以上のオナニーは前立腺ガンの予防に役立つというオーストラリアの研究データがありますよ。発ガン性物質を体外に排出する効果があるそうです」 「……君は『でも』の使い方を間違ってる。マスターベーションすることに反論なんかしてないだろう?」 「そうですね。すいませんオナニー教授」 「だれがオナニー教授だッッ!! 名前みたいになっちゃってるじゃないか!?」 「分かりました。それじゃ~オナニー理事長」 「出世した!? この場合嬉しくないッ!!」 「それならオナニー王で」 「国のトップになっちゃったよ!? 高みにいきすぎッ!! いいかげんオナニーから離れなさいッッ!! ……まったく、君はマジメ話ができないのかね」 「それじゃ~、真面目な話、教授の座右の銘ってなんですか?」 「うん、そうだな。では答えよう。私の座右の銘は、ジャムのフタが開かなくなったらお湯をかけよう! だ」 「……教授、それは座右の銘じゃなくて、生活の知恵では?」 「えっ、そうなの!?」 ランキングへ ← クリックして頂けると教授と助手が喜びます。