中小企業は効率性で勝負する
ダイヤモンドシティプラウの紀伊国屋書店で、本を何冊か購入。その中の一つを読む。フォレスト出版の本は、2,3時間で読めるのがいい(^^)小気味よい言い切りが随所にあり、好感が持てる。これは、経営コンサルタント&税理士の作者が、主に財務戦略の観点から、中小企業経営のキモを説いたものである。中小企業に対してコンサルティングする者が、どこかに感じていることを見事言い当ててくれている。「あるあるある」と思わず言いたくなる。特に、中小企業者が、留意すべき数値として、1.一人当たり付加価値額2.労働分配率3.一人当たり経常利益4.ROA、CROAを上げている。そして、著者は、日経MJの流通業企業ランキングを見ながら、自社や支援企業が4つの指標で、どの位置にいるかを常にチェックしている由。(イトーヨーカ堂の伊藤雅俊氏も似たことをしているとどこかで聞いたことがある)売上なら大企業に決して適わないだろうが、上記指標なら、トップグループに名を連ねることは十分可能である。というか、規模で勝負できない企業は、効率でトップグループに入らないとだめである。確かに平均値は役に立たない。中小企業診断士が知識として持っている「これ以上なら大丈夫」という数値も、あまり信用できないと私は思っている。その点、著者の一流企業の効率性をベンチマークするやり方は、有効である。(精神論的にも使えるのがいいですね)勉強になりました。m(__)m