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テーマ:映画館で観た映画(8571)
カテゴリ:洋画(ら行)
原題: RICKY 監督: フランソワ・オゾン 出演: アレクサンドラ・ラミー 、セルジ・ロペス 、メリュジーヌ・マヤンス 、 アルチュール・ペイレ 、アンドレ・ウィルムス 鑑賞劇場 : ル・シネマ 公式サイトはこちら。 <Story> 小さな娘と暮らすシングルマザーのカティ(アレクサンドラ・ラミー)。 娘(メリュジーヌ・マヤンス)をバイクで学校に送った後、工場で代わり映えのしない仕事をしている。 そんな彼女が出会ったのが工員のパコ(セルジ・ロペス)だ。 恋に落ちた二人の間に赤ちゃんが誕生。 赤ちゃんはリッキー(アルチュール・ペイレ)と名づけられ、家族として絆が深まっていくかに見えた。 しかし、リッキーの背中に痣を見つけたカティは虐待と思い込み、パコは家を出て行ってしまう。 ところが痣はどんどん大きくなり、そこから羽が生えてきた…。 Ricky リッキー?-?goo?映画 <感想> ル・シネマでは年内いっぱいということで、駆け込みセーフな鑑賞でした。 やっぱり、赤ちゃん出てきたら気になりますよね。 オゾン作品だし。 行かねば~ 何の予備知識もなく鑑賞し始めて、結構ツボ的な部分があることが判明。 まず、メリュジーヌ・マヤンスちゃん。 この美少女、どっかで私観たぞ観たぞ・・・って思ってたら、 『サラの鍵』の、あの子だったよー! すごい。 すごいよこのコほんとに。 フィギュアもですけど、演技が。 羽根を付けてる衣装可愛かったなー。 でも、「自分を構ってくれない母親と義理の父親への怒りを、無言でチキンにかぶりつくことで表現している」なんて、すごいわよ。 そしてもう1人、セルジ・ロペス~。 今年は『ナイト・トーキョー・デイ』や、 フランス映画祭の『旅立ち』にも出てたんで、よくスクリーンでお会いしました。 スペイン人だけどフランス語も堪能なんで、よくフランス映画にも出てるみたい。 そしてリッキー! 何か、無条件でかわゆいのよ。 赤ちゃんと暮らしたことある人なら絶対にうなずける、足バタバタ~とか、 あーあるあるある! っていう表情ですよね。 この赤ちゃん、よく見つけてきたなあ・・・ 可愛いだけじゃなくて、やぶにらみするところなんかも面白過ぎ。 ママのカティ。 最初、絶望的な表情で福祉関係の人に語っていた内容も衝撃的。 だって、あんなに可愛い子を・・・? そんなに簡単に決断できるのだろうか、って思いますけど、そうしたくもなる彼女の事情もあった訳です。 ずっと1人で何もかも抱え込んで闘ってきたわけですから。 だから、パコとのことも、一概にだめでしょって言えないのよね。 母である前に、1人の女。 それを忘れることはできない訳です。 ですが、安定したと同時に女を捨てることもできるのが、またもや同じ女の特性でもある訳です。 母親になった途端に、夫は手をかけてもらえなくなる。 そこからいろいろな亀裂が始まって行くことに気が付いていても、目の前にある現実に対応しないといけない。 いろんなことの前に流されていってしまうのもまた、男女の仲です。 だから観ていて、パコを100%信用してもいいのか? っていうのは、 私ですらそう感じました(笑) 今って本当に恐ろしいのは、ほぼ全員が動画撮影可能な携帯を持っているので、 おや? って思ったことがあるとすぐ動画やら写真やらを撮りたがる人たちが街に溢れていること。 そういうのをパコが狙って、ひと儲けしに来たんじゃないの? って思うのが自然です。 でも、さすがは父親、そこまで悪人でもなかったからホッとしましたが・・・。 自分の子は可愛い、可愛いから思い通りにしてやりたい。 でもそれが叶うことと叶わないことがあるし、 叶えてやりたくても、それをした結果自分たちの生活が脅かされてしまうのも困ってしまう。 リッキーを育てたくても、生活は? って考えた時、悩むと思うんですよね。 でも、リッキーって本当は「神が遣わせし天使」だったんじゃないかなとも思う。 文字通りの天使。 彼がいてくれたから、カティたちも本当の意味で理解することができたんだと思うし。 家族がつながるには、いろいろな試練がないといけないのかもしれない。 ひと山越えて、また山越えて。 普通の家族だけど、普通じゃないことが起こったから、お互いが分かったのでしょうね。 今日の評価 : ★★★★☆ 4.5/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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