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カテゴリ:小説
光の到達距離を任意に変えられるライト
懐中電灯や車のライトって結構遠から見えますよね。 あれは懐中電灯や車のライトから発せられた光が散乱して霧散するまでどこまでも直進するからですよね。 その光が届く距離を任意に操作できる技術を使ったライトがあったら・・・ う~ん 近未来的ぃ~ <例> "アルファワンよりベータワン、ターゲットを確認、これより追尾行動に入ります、繰り返す アルファワンよりベータワン、ターゲットを確認、これより追尾行動に入ります" 非合法組織の壊滅を目的として作られたメンデルの新人が興奮気味にエンコード(暗号化)無線を何度も鳴らす。 「チィッ 新米はハンティングハイ(狩猟本能誘起性興奮状態)かぁ、敵さんのそばで長々と暗号機使いやがって これだからヒヨッコと組むのは嫌なんだよ。」 デコードされた信号を骨振動で脳に響かせながら配属15年目になるベテランのジョンはひとりごちる。 しゃねぇなっと 「こちらベータワン、了解」 「やっこさんに気付かれないようPFCCS(Photon Forced Collision Contorol Systems)ライトの光子到達距離を1mに合わすんだ」 「それとよぉ、必要以上に暗号機鳴らすな!研修の時教えたろ!」 二人は直ちに神経伝達回路をライトに接続、光子到達距離を1mに合わす。 すると彼らから放たれる光は1m直進した後に何事もなかったかのように消滅する。 1m以上先から彼らが放つ光を確認することはできない、そこには夜の暗闇と同様の黒さが漂ってだけだ。 しかし、 「クンクン、匂うぜぇ、国家権力の犬のにおいがよぅ」 ニットの帽子を深めにかぶりパーカにジーンズと街角なら何処でもいそうな格好だが、あまりに異様な雰囲気を放つ男が暗闇を振り返る。 彼の目に仕込まれた自動光量調整型ナイトスコープのレンズがせわしく動く。 「そこだっ」 男は袖口から誘導爆発型仕込みナイフを暗闇へとスローイング。1秒後に空中爆発。手ごたえはあった。 「PFCCSは暗すぎるんだよ、自然の闇はなぁ もっと明るいんだ」 続けざまにもう一本、仕込みナイフを投げる・・・・ って感じで使えないでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年09月21日 01時45分47秒
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